マルカアイリスの03 牝 父クロコルージュ 3月6日生まれ
母は重賞馬のマルカアイリス。父は「奇跡の馬」とも唱われたラムタラ。後にマルカセンリョウと名付けられる馬の活躍を、生まれながらに信じなかった人はいないだろう。
しかし、マルカセンリョウはこの馬に関わってきた人達の期待とは裏腹に、思うような成績を残せなかった。新馬戦には勝利したものの、その後は連戦連敗を繰り返していくばかり。障害レースも4度使ってはみたが、結局、勝ち鞍をあげることはできなかった。
平成2年、マルカセンリョウは追われるように中央競馬を離れ、愛知の瀬戸口悟きゅう舎へと移籍する。ただ、一つ幸いだったのは、この馬の能力を信じる瀬戸口調教師と新しいオーナーの元で、競馬ができたことだろうか。心機一転したマルカセンリョウの快進撃は、ここから始まった。
入きゅう早々の特別戦を快勝したマルカセンリョウは、年明けのレースにも勝ち鞍を積み重ね、ついには地方交流競走の名古屋大章典に出走を果たす。GVの格が付き、中央、地方の重賞ウイナーが揃ったこのレースで、中央時代は重賞すら出走したことのないマルカセンリョウは、見事勝利してみせたのだった。
その後も安定した活躍を残し、名古屋競馬のエース格として、次なる交流重賞のタイトルをマルカセンリョウは狙い続ける。今回、紹介するマルカアイリスの03(牝、父クロコルージュ、3月6日生まれ)は、この「遅咲きの努力家」の妹となる。
「マルカセンリョウの時もそうですが、母が短距離を得意としていたので、距離のことを考えてクロコルージュを配合しました」
とは杵臼牧場の代表を務める鎌田信一さん。今年も母のマルカアイリスには凱旋門賞馬のマリエンバードが配合されており、配合的な狙いがはっきりと見えてくる。
体型は母のマルカアイリスを彷彿とさせ、見た目から受けるスピード能力は間違いない。また、マルカアイリスもマルカセンリョウも、2歳戦の競馬から勝ち鞍を上げているように、仕上がりもいいはずだ。
兄は中央の舞台で活躍を残すことはできなかったが、砂の上でその名を残そうとしている。努力家な兄と母の天才的なスピードを血統内に持ったマルカアイリスの03は、きっと、兄や母の果たせなかったクラシック出走を成し遂げてくれることだろう。
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