(1/22)「1歳の差」――タイムリーな満年齢表記
13日の中山競馬最終レースは波乱となった。13頭中9番人気の満年齢9歳馬ホッカイマティスが直線で追い込みを決め、3年10カ月ぶりの勝利を飾った。馬の年齢表記は、従来の数え年が、今年から満年齢に変更された。昨年までなら「10歳馬の勝利」という珍事と扱われるはずだった。
実際、中央競馬の平地競走で満9歳馬が勝った例は、過去16年で今回を含め6件。何しろ、現役の満9歳馬はわずか6頭。うち2頭は寿命が長いとされる障害馬だ。
だが、上には上がいる。ホッカイマティスより4歳上の北海道・道営のオースミダイナーは昨年6月、地元の北海道スプリントカップで、中央、地方を通じて最高齢の重賞勝ち馬となった。9月のエルムステークス(G3)では、G12着の経験もある中央馬ゴールドティアラ(6着)と首差の7着で、道営の年度代表馬となった。故障がちで休養期間が長かった分、心身ともに若く、今年も現役を続ける予定だ。
昨年は中央で満7歳馬が重賞9勝と、高齢馬の活躍が目立った。背景には不況がある。馬主は以前のように新しい馬を買えなくなったため、少々の高齢でも実力馬には現役を続けさせる方向に傾いている。
ホッカイマティスの実年齢は8歳9カ月で、「10歳」の表記は、ことさらに老けたイメージを与えてしまう。元気なベテランへの“失礼”がなくなる点では、満年齢への変更はタイムリーだった。(野元賢一)
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