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  [日経新聞運動部記者 野元賢一]

  (10/30)オペラオーと和田騎手、難コースを強気の攻略・1番人気連敗「12」で止める
 1番人気が前年まで12連敗。ジンクスに挑んだ現役最強馬テイエムオペラオーにとって、最初の壁は「魔の2コーナー」だった。スタートから100メートルほど外に膨らみ、そこから急角度で向こう正面の直線に入る。好位置めがけ各馬が殺到する危険な場所。91年のレースではメジロマックイーンが1着入線後、降着処分を受けた現場である。

 好スタートから、やや強引に内に入り、先行グループに取りついた。背後では各馬が密集する形となり、危険を感じたステイゴールドの武豊は馬を後退させている。和田は「あれ以上、気を使ったら不利になっていた」と強気を貫いて、最初の難関をクリアした。

 道中はライバルのメイショウドトウ、トゥナンテを横に見る位置。4コーナーで両馬が早めに動くと、後を追うように内を狙った。「あの2頭は伸びるから、進路は開くはず。バテた馬の外を回るよりは……」という判断。読み通り、直線の坂の手前で前が広々と開いた。あとは現役最強の力を示す独り舞台。2馬身半の大差をつけた。

 難コースを強気で乗り切った和田に天も味方した。前日来の雨で馬場は重。この馬は良馬場では小差の勝ちが多いが、3月は、やや重馬場で圧勝していた。

 関係者は今秋、天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念の3連勝を狙う。残り2つを勝てば、春の天皇賞と宝塚記念を合わせ、古馬の中長距離GI5レースを史上初めて完全制覇することになる。快挙に向けて、ジャパンカップでは、国内無敵の王者として海外の強豪を迎え撃つ。

(野元賢一)



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