インターンシップ体験座談会

なぜ、日本経済新聞社のインターンシップに参加したのか。
何を体験し、どんな学びや発見があったのか。
「インターンシップを経験し、日経への志望度が高まった」
そう振り返る内定者(2018年4月入社予定)4人が、インターンシップの「リアル」を語り合った。

MEMBER

A 女性 記者職 法学部政治学科 インターンシップ参加コース:記者コース

B 男性 記者職 教養学部 インターンシップ参加コース:記者コース

C 女性 記者職 教養学部国際関係学専攻 インターンシップ参加コース:記者コース

D 男性 デジタル職 理工学研究科 インターンシップ参加コース:デジタルコース

参加理由 「記者の仕事を体験できる」「デジタル化が進んでいる」

まず、インターンシップに応募した理由を
教えてください。

私は新聞社でアルバイトをしていて、一番身近な職業が新聞記者でした。新聞社の中で日経のインターンシップを選んだのは「現場に出て取材し、原稿を書けるプログラム」と聞いたからです。記者は実際にどう取材し、どう原稿をまとめていくのか。それを体験してみたいと思いました。

僕も「記者の仕事を実際に体験してみたかった」という志望動機は同じです。僕の場合は親族に新聞記者がいたうえ、大学新聞を作っていたこともあって、元々、新聞記者志望でした。ただ「漠然としたイメージだけで記者を志望しているのではないか」という不安もありました。例えば「いろいろな場所に取材に行けて楽しそう」とか……。一度体験し、記者の仕事が自分に合っているか確かめたくて、インターンシップへの参加を決めました。

私は部活で就活のスタートが遅れてしまったという焦りがあり、「短期間で深く仕事研究をしたい」と考えていました。「一つでも多くの会社、業種のインターンシップに行かなくては」と夢中で探した結果、日経の募集と巡り合った。これも縁だなと思っています。

これまでのみなさんは記者コースでしたが、
デジタルコースだと参加理由も違うのでしょうか?

そうですね、やはり日経は業界内でも特にデジタル化が進んでいるという点が大きかったです。僕は大学院で「感性工学」を専攻しています。インターンシップ先を選ぶにあたって多くの会社を調べましたが、デジタル技術への取り組みには、ばらつきがあると感じました。「日経はハイレベルな人材が多く集まっている」とデジタル領域の研究者の間で話題になっていたことも応募した理由の一つでした。

プログラム 記者は多様なテーマで取材 デジタルは「ハッカソン」形式

インターンシップのプログラムで、
どんな点が気になりましたか?

記者コースは初日に講演、取材実習のオリエンテーションがあり、実習がスタートしたのは2日目から。社外に出て取材をし、記事を書きあげて最終的に紙面を組むところまで体験します。

みなさんが書いた記事に見出しを付けた紙面を制作するのが日経のインターンシップの特徴です。

制作した紙面を読者の方に配る訳ではありませんが、本当に本格的ですよね。僕のチームの取材テーマは、「人材派遣市場について」。「一般的な人材派遣会社」「主婦層に絞った派遣」「技術者派遣」の3種類の会社を取材し、書きあげた記事を指導員の方に添削してもらって、チームで1つの記事にまとめていきました。どのチームにもベテラン記者やデスク、編集委員クラスの指導員が専属で指導してくださいます。インターンシップを若手社員に任せる会社が多い中で、力の入れ具合が違うと思いました。

その点は、私も驚きました。私のチームの執筆テーマは「Jリーグとアジア戦略」。Jリーグの有名なチーム2社に取材をさせていただくことができ、私たちの未熟な質問に対しても、一人前の記者に接するときと同じように真摯に答えてくださいました。別の新聞社のインターンシップにも参加しましたが、日経はその会社以上にプロの記者の仕事の進め方を直に見ることができたので迫力が違いました。

日経は経済だけでなく、政治、社会、スポーツなど多様なニュースを報道しています。
インターンシップの取材を通じて、そのことも知ってほしいと思っていました。

私のチームの取材テーマは「若者と就農」で、確かに私が考えていた日経のイメージとは違うものでした。でも日経をよく読めば、農業を取り上げている記事も多いんですよね。

指導員が事前に取材先を決めているケースが多い中、
「若者と就農」のチームは取材の約束を取り付ける「アポ取り」もしていましたね。

どこを取材するかを自分たちで考え、「アポ取り」も自分たちで電話をして取材のお願いをしました。最初はとても緊張しました……。実際の取材もチームのメンバーが個別にする方式で、ほかのチームとは少しやり方が違っていたと思います。

デジタルコースはテーマに沿って「ハッカソン(Hackathon)」形式で進行していきました。ハッカソンというのは、参加者がノートPCを持ちこんで開発に没頭しながら、同じインターンに参加した仲間と自由に意見交換をして、最後に全員の前でプレゼンテーションをするというものです。私が参加した時は「AIの入ったボットを開発してください」というのがテーマでした。

開発するうえで何か支障はありましたか?

ボットをつくるのに必要な技術の説明などがありましたので、大きなハードルはありませんでしたね。社員の方がメンターとして付いてくださるので、「この部分で迷っているのですが」と適宜質問をしながらコードを修正していきました。みんな同じテーマに取り組んでいるので、他の人のボットが進化していく様子を見るのも楽しかったです。学部や専攻が違うと、出てくるアイデアが少しずつ違うのも面白かったですね。AIを専門に勉強している学生から「最新の技術論文にこういうことが書いてあった」と聞いたときは、前のめりになって詳しく話を聞かせてもらいました。

学んだこと 「広い視野で物事を見る」 「ビジネスの視点に気づく」

インターンシップで学んだことがあれば
教えてください。

「論文と記事は違う」ということです。大学でレポートばかり書いていたので「ニュースが何か」ということよりも、テーマを分析して結論を出すことに意識がいってしまいがちでした。「これでは、ニュースとして紙面に載せる意味がない」と何度か指摘を受けました。「なるほど、新聞記事はここが大事なんだ」と分かり、勉強になりました。

僕は書く材料はたくさんあるのに「どこに絞って書き、どう1本の原稿にするか」という点が難しくて苦戦しました。指導員の方から「ここを何行削って、こういう筋道にしてみては」とアドバイスを受け、ようやく頭の中が整理できました。

何がニュースなのか、そのニュースをどう一つの原稿にまとめるかは、若手社員も注意される点です。学生の方から「文章がうまくないと記者になれないのでは?」と質問されますが、そんなことはありません。経験さえ積めば必ず原稿を書けるようになります。

そう聞いて安心しました(笑)。でもそうした難しさこそが「記事を書く」ということなんですよね。取材した人材派遣業界について、実はあまり関心がなかったのですが、本を読んだり取材をしたりする過程で興味がわいていきました。取材することで自分の好奇心が発掘されていくことも新しい発見でした。

「真実にたどりつくには時間がかかる」ということを、農業高校への取材を通して学びました。私は「農業を学んでいる若者は、本当は農業をしたくないのではないか」という仮説を立て農業高校を取材したのですが、話を聞いただけでは答えが分からなかった。

答えが見つからず、どうしましたか?

はい、一通り話を聞いた後、校内の広い敷地を2時間かけて歩きまわり、校内の直売所で売られている玉子を見てようやく答えが分かりました。ニワトリの餌、包装材、売り場のPOPすべてを生徒さんたちが作っていると聞き、自分の仮説が間違っていたことに気づきました。「取材をするとは、こういうことなのか」と教えられた気がします。先入観を持たずに広い視野で物事を見ることが、ニュースの発見につながる。自分にとっては、とても大きな「気付き」でしたね。

僕は大学院の研究に大きな影響を受けました。インターンシップをするまではデータを分析して結果を得るところまでで、開発までは踏み込んでいなかった。でも、インターンシップで「研究内容をシステムとしてどう形にしていくのか」「会社のサービスとしてシステムを運営するなら、安定性や速度はどうするのか」といったビジネスとしての側面を学び、大学院の研究もシステム開発まで手掛けるようになったのです。ビジネスの視点が加わったことで、研究論文で賞をいただくことができました。

日経や仕事への思い 記者の仕事「やりがい感じた」 デジタルの仕事「技術レベルの高さに驚き」

日経や仕事へのイメージに何か変化はありましたか?

外から見ると、日経は「デジタルの開発を社内でバリバリやっている会社」というイメージはないと思います。でも、技術レベルはとても高いし、優秀なデジタル人材が各方面から集まっている。実はとても興味を持った部署があったので、日経で長期インターンシップをしています。

一番の収穫は、「記者」という仕事への先入観をくつがえせたことです。テレビで見る記者会見のイメージが強くて「記者とは多弁で押しが強い人がする仕事」と思い込んでいましたが、いろいろなタイプの人がいて、その多様性が新聞としての厚みにつながっていると気付かされました。

僕は、仕事が具体的にイメージできるようになったのが大きいですね。地道に取材を重ねて「事実」をつかみ、記事の精度を上げていく過程など、まさに百聞は一見にしかず。就活のモチベーションも上がりました。

「日本経済新聞社」というネームバリューと社会的信用度の高さに驚きました。「日本経済新聞社のインターンです」と名乗ると、みなさん取材を快諾してくださいました。また、記者は時間に追われる厳しい仕事だと思い込んでいましたが、「やらされているのではなく、追究したいことがあるからみんな頑張っている」とわかりました。もちろん実際の仕事では厳しい場面はたくさんあると思いますが、「これ以上、やりがいがある仕事があるのかな」と思うくらいすばらしい仕事だと思います。

そこまで言っていただけると恐縮です……。記者の仕事は読者に記者自身の言葉で日本、世界を伝えるということ。「これ以上」かどうかは分かりませんが、やりがいがあることだけは間違いありません。

後輩へのメッセージ 「記者の『リアル』を感じてほしい」「日経に興味あれば、ぜひ応募を」

最後にインターンシップの参加を検討している学生のみなさんへ
メッセージをお願いします。

レベルの高いメンターが丁寧に教えてくださるので、ハイレベルな知識がある人にとっても、初心者にとっても面白い内容だと思います。参加者の中には世界的なテクノロジー企業に進んだ人もいますし、インターン生同士の刺激もあります。僕のように、大学での研究にリアルな視点を加えたい人にもおすすめです。

少しでも記者という仕事や日経という会社に興味があるなら、迷わず応募するべきだと思います。参加するまでの「日経」や「記者」というイメージが、きっといい意味で裏切られると思います。

確かなことは、インターンシップに参加すれば、自分に合うか合わないかがわかるということ。記者のインターンシップに参加して、営業・企画職のほうが向いていると気付いた友人もいました。就活全般に言えることですが、気になったり迷ったりしたら、実際に行動してみることだと思います。

その通りだと思います。日経のインターンシップは、とにかく〝リアル〟。学生向けにアレンジされたインターンシップも多い中、第一線で活躍している記者の指導を受けながら、実際の記者の仕事に近いことを体験できるプログラムです。参加すれば、就活の質も変わってくると思います。

日本経済新聞社で働くということを、具体的にイメージできる有意義なプログラムでした。