インターンシップ体験座談会

数ある企業のインターンシップの中から、
なぜ日本経済新聞社のインターンシップに参加したのか。
どんな体験をし、どのような発見や学びがあったのか。
「インターンシップを経験し、日経への見方が変わったし、志望度が高まった」
そう振り返る内定者(2019年4月入社予定)の5人が、その体験を熱く語ってくれた。

MEMBER

A 女性 記者職 経済学部経営学科 インターンシップ参加コース:記者コース

B 男性 記者職 総合政策学部政策科学科 インターンシップ参加コース:記者コース

C 女性 記者職 法学部法律政治学科 インターンシップ参加コース:記者コース

D 男性 記者職 水産科学院 水産工学講座 インターンシップ参加コース:科学技術記者コース

E 男性 デジタル職 情報理工学系研究科 電子情報学専攻 インターンシップ参加コース:デジタルコース

参加理由 「記者のリアルな仕事が体験できる」「IT業界ではないところに魅力を感じた」

まず、インターンシップに参加した理由を
教えてください。

私はメーカーや商社、金融など、いろんな業界を研究していましたが、その過程で“伝えることの大切さ”に気づいたのです。メーカーなら製品の良さをユーザーに伝える必要がありますし、官庁でも政策を分かりやすく国民にアナウンスしていかなければなりません。そういう観点で考えたとき、新聞記者はまさに伝える役目ですから興味を持ったわけです。それで参加しようと決めました。

僕はずっと記者になりたかったので、最初からインターンシップには参加しようと決めていました。でも、ゼミの中ではあまり日経に触れることがなく、先輩も日経に就職した人はいなかったのです。それで一度、どんな会社なのか見てみようと思いました。

私はOB訪問をしていた時に、会社のこと、業界のことを知りたければ、インターンシップに参加するのが一番だとアドバイスされて。記者志望だったので、リアルに現場を体験できる日経のインターンシップを選びました。

僕は大学院で水産工学を学んでいて、普通ならこのまま博士の道を歩んでいたと思います。でも、研究している分野以外の知識も広めたら、これからの自分にプラスになるのではないかと思い、参加しました。理系の僕がなぜ日経のインターンシップなのかといえば、実はたまたま目にした「日経サイエンス」にシン・ゴジラ特集が組まれていて、それがとても面白く、それで調べていたら日経のインターンシップに科学技術記者コースがあるのを知って。これだ!と飛びつきました(笑)。

デジタルコースの場合、
やはり参加理由は違うのでしょうか?

そうですね。僕はデータサイエンスに携わるインターンシップを探していましたから、新聞社は頭の中にありませんでした。通常、こういうものってIT企業やベンチャー企業が開催していることが多いですよね。でも、日経というあまり結びつかない業種が募集していたので、面白そうだなと。

プログラム 記者は多様なテーマから取材先を選択 デジタルは「ハッカソン」形式で構築

インターンシップのプログラムの特徴と、
体験を通じて感じたこと、
気づきがあれば教えてください。

私の取材テーマは核兵器の防衛について。記者職のインターンシップは、取り組んでみたい取材テーマを選び、実際の新聞と同じような紙面を作るのですが、私は広島出身ということもあり、第一志望のテーマに取材に行くことができてとてもうれしかったです。一般の人がまだ知らない事実を、私のようなインターン生が聞かせてもらえるなんて、ここに参加しなければ体験できなかったこと。「これを絶対伝えたい!」と思いながら記事を書くのは、本当に楽しかったです。

僕は、茨城県つくば市の高エネルギー加速器研究機構に取材に行き、宇宙誕生の謎に迫る実験装置の取材をしました。もう面白くて、いろんな話が聞けて意気揚々と帰ってきました。でも、いざ記事を書こうと思うと、あまりに面白いネタが多すぎて全然書けない。プログラム終わりにインターン生とご飯を食べにいく機会があったのですが、その時も食事そっちのけで記事を推敲していました(笑)。

その気持ち、分かります。私も指導員(第一線で働く記者や編集委員、デスクです)に添削してもらいながら、何とかまとめることができました。自分なりによく書けているなと思っていて、「このまま紙面に載せても大丈夫じゃない?」と自信満々だったんです。でも、実際に指導員が書いた掲載記事を見て愕然。切り口からまとめ方まで、まったく違うのです。プロとのレベルの差を身をもって体感しました(笑)。

取材から紙面組みまで、記者のすべての工程を体験できるのが、
日経のインターンシップの特徴ですよね。

僕の場合は、「首都直下地震への備えは?」というテーマで内閣府の防災担当者、そして古い木造住宅が密集している下町に出かけての街頭インタビューを経験しました。街頭インタビューでは面識のない方にいきなり声をかけるのにためらい、断られたときはちょっと傷つきました。でも、そんなことで諦めていたらいい記事は書けない。結局、10人くらいにインタビューし、町内会で防災担当をしているという方にも話が聞けて、取材の難しさ、奥深さを知ることができました。

デジタルコースも新サービスを構築するなど、実践的なプログラムが組まれています。

僕たちデジタルコースに与えられたテーマは、日経に蓄積された膨大なデータを活用し、どんなものでもいいから新しいサービスをつくるというものでした。インターンの参加メンバーと二人一組になって話し合い、ハッカソン(開発を競い合うイベント)形式で開発を進めていきました。指導してくださった方からは「まずは、何でもいいから」といわれたものの、ちゃんと世の中の需要があって、そこに対して価値も提供しなければならないので、そこを考えるのが難しかったです。

どうやってアイデアを出し、固めていきましたか?

指導員の方から、キーワードをいくつか挙げて、そこからどんどんニーズやアイデアを派生させていくというやり方を教わりました。そうした過程で需要があるサービスを見つけていけば効率がいいと。ピンポイントでニーズを探ろうとすればするほどアイデアは浮かばないので、なるほどと思いました。

取材をしたり、記事を書く上で学んだことはありますか?

私は取材前には仮説を立てなければいけないと教わったのが印象的でした。「イノベーションとルール」というテーマで、技術革新と法整備の乖離についての取材をしたのですが、限られた時間の中で的確に必要な情報を得るためには、事前準備と仮説が大事だと。確かに面白い話が聞けたとしても趣旨から逸れていては意味がないですし、取材自体も途中でタイムアウトしてしまいます。何でもかんでも聞けばいいというものではないことが勉強になりました。

僕も指導員から「取材が終わった時点で勝負が決まっている」といわれて。自分が理解していないことは読者には絶対に伝わりませんから、そこは今後仕事をする上で、肝に銘じておきたいです。

私も下調べの重要さに気づかされました。こちらもちゃんと知識を持って質問しないと、相手から貴重な情報を引き出すことはできません。また、取材先との信頼関係構築も重要だと思いました。でも一方で、世の中に中立な記事を発信するためには、時には取材先にとって不利になるような質問もしなければいけない。そういった記者としての責任の重さも感じました。

日経への印象の変化 「取材対象の幅広さに驚いた」 「憧れのエンジニアがすぐそばに」

インターンシップを通じて、
仕事や日経に対するイメージは変わりましたか?

いい意味でイメージ通りでした。日経のスタンスは事実を正確に伝えること。“なぜ?”の部分を念頭に置いて取材し、正確に分かりやすく伝えていくわけです。僕は理系出身なのですが、自身で手掛けてきた研究と一緒だなと感じました。丁寧に仮説を立てて、実験を繰り返して、結果から考察する。意外な発見でしたが、学んできたこととの共通性が感じられてうれしかったです。

私はもっとクールな人たちが記事を書いているのだと思っていましたが、それはまったく逆でした。みなさん、「これを伝えるんだ!」という強い熱意をもって書いていることを知り、驚くとともに、私も信念を持って仕事に向き合いたいと思いました。

僕は、日経に対するイメージががらりと変わりました。正直、インターンシップに参加する前は、堅くて難しい新聞と感じていましたし、大企業を中心に報道しているのだろうと思い込んでいました。でも、実際はスタートアップの企業、ニッチな企業への取材もしっかりと行っていますし、私が経験した地震対策など、社会や経済の動きに対しても取材を重ねています。人々の暮らしを取り巻くすべてにアンテナが張られていたことは意外でしたし、活躍の場は広がると感じました。

新聞という業界は保守的で、古い慣習を大事にしているイメージがありましたが、日経はフィナンシャル・タイムズを買収したり、そのリソースを活用した新規ビジネスを打ちだしたりと、かなり革新的な経営をしていることは意外でしたね。

僕はデジタル分野なので、言葉はよくないですが、日経をイチ新聞社くらいにしか見ていませんでした。でも、最新のデバイスを採り入れ、インフラも整備されている。働き方もIT企業に負けないくらい自由で、アンドロイドアプリのオーソリティやウェブの世界で名の知れた方も在籍されている。こんなにデジタルに明るい会社なのかとびっくりしました。でもそれは、いい方向でのギャップ。この会社で活躍したいと思いました。

後輩へのメッセージ 「記者の現場を体験したい方にお勧め」 「貴重なデータに触れたいなら参加を」

最後に、インターンシップの参加を検討している
学生のみなさんへ、メッセージをお願いします。

僕はいろんな新聞社のインターンシップに参加しましたが、取材から紙面組みまで体験できるところはありませんでした。リアルな記者の仕事を体験したいならお勧めです。

そうですね。それに自分が興味のあるテーマを取材できるのもよかった。

周囲の仲間に日経に行くっていったら、「えっ!なんで?」って言われたけど、インターンシップに参加して感じたのは、僕のような隠れ記者志望は結構いるということ(笑)。得るものは必ずあるので、文理問わず参加して欲しいです。

新聞記事のデータは膨大で、とても貴重なもの。それに触れさせてもらえるなんて機会は滅多にないことですから、自らのスキル向上のためにも、ぜひ積極的に参加して欲しいなと思います。

インターンシップに参加したなら、せっかく来たのだから何か一つでも得て帰ろうという前向きな姿勢で取り組んで欲しいです。自分をよく見せようとか思うのではなく、やりたいことは自ら手を挙げたほうがいい。それは必ず今後の就職活動にも生きていきますから。

日経新聞社で活躍する将来の自分の姿をしっかりとイメージすることができる実践的なプログラムでした。