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日本経済新聞朝刊に好評連載
2001.10.1-31更新終了
30. 新たな始まり(10/31)

社員と家族、人生彩る――第2の人生は経営指南役

孫のルークと(今年6月)
 GEでは1994年から毎年、匿名で社員の意識調査をしている。「GEで働くのは自分にも家族にもいい影響がある」などの満足度で「イエス」が90%以上あるのがうれしい。

 会長としての20年間、仕事の75%近くは人事だった。世界で最も頭が良くて、最も創造的で、最も競争心に富んだ人たちと一緒に仕事をしてきた。その多くは私よりも優れている。一緒に素晴らしい会社づくりができたことが私の誇りだ。

 会長職を去る時、社員に「GEは今後10年で過去20年間よりもっと激しく変化するだろう。昨日は忘れて、明日に立ち向かってほしい」と言い残した。彼らならそれができるはずだ。

 65年間のわが半生を振り返って痛感するのは、いつもそばに私を支え、励まし、深い愛情で包んでくれる人がいたことだ。おかげで世界が随分明るく、楽しく、教えられることが多かった。私が実物よりもよく見えるようにしてもらえた。

 連載中、読者から非常にたくさんの好意的な感想や意見、質問が寄せられた。特にわが母の話に「感激した」「子育ての参考になった」という声が多かったのは、私としても実に誇らしく、うれしい。

 この連載の基になっている自伝は英文で500ページ近くあり、今月末、日本経済新聞社から出版された日本語訳は上下2巻で計700ページに達する。連載は原著の1割程度しかない。自伝では特に私の経営哲学とその具体的な実践例を詳しく書いているので、「履歴書」の読者にはぜひ読んでいただきたいと思う。

 読者からの質問で多いのは、今後の日本をどう思うかだ。

 私は日本の将来は明るいと確信している。日本企業は常に産業界の質の向上、より少ないコストでより高い価値を生み出すことに貢献してきた。そうした改革精神の持ち主として象徴的なのがソニーであり、その姿勢は故盛田昭夫氏から出井伸之氏まで一貫している。東京電力の歴代トップは、日本の市場開放に努力し、日米間の摩擦の緩和に真剣に取り組んできた。

 経済再建には痛みが伴い、時間もかかるだろうが、日本にはそれを実行できる優れた経営者がたくさんいる。例えば私の仕事上のパートナーでは、キヤノンの御手洗冨士夫、日本航空の兼子勲、全日本空輸の野村吉三郎、東芝の西室泰三、日立製作所の庄山悦彦、信越化学工業の金川千尋の各氏らで、彼らには変革に取り組む勇気がある。日本は今後とも世界の発展に貢献してくれると信じている。

 もう1つ、集中した質問が私の今後の予定についてだ。

 これまで政府高官のポストや政界に出てはどうかという話がいくつか持ちかけられたが、どちらにも全く関心がない。政治的な交渉は嫌いだし、官僚主義は私が一貫して反対してきた世界だ。自分の思うことも率直に言えずに、自由な行動を縛られるのは願い下げだ。

 大学教授のポストにも興味がない。教えるのは好きだが、世間知らずの学生よりも実社会で奮闘しているビジネスマン、特に経営幹部を相手にしたい。多くの企業から誘いがあり、顧問役はいくつか引き受けるつもりだ。

 来週、東京で日本経済新聞社主催の特別セミナーに登壇する。尊敬する日本の友人たちと再会できるのが何より楽しみだ。

 GEを引退したが、人生から引退したわけではない。終わりでなく新しい人生の始まりだ。95年に心臓のバイパス手術をして、体調はすこぶるいい。もっと妻と一緒にゆっくりできる時間が増えるのを期待している。(前米GE会長)=おわり


<バックナンバー>
30. 新たな始まり(10/31)
29. 後継者選び(10/30)
28.CEOとは(10/29)
27.日本との関係(10/28)
26. 29年目の離婚(10/27)
25.RCAの買収(10/26)
※バックナンバーは5回分(当日更新分含め最大6回分)です。ご了承ください。


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