テレンス・コンラン氏 コンランホールディングス 会長 |
消費者くすぐるトレンド発信
英デザイン界の大御所。小売店、レストランの経営者としても知られる。伝統的で重厚な英国の住まいをモダンに変え、おいしくないと言われた英国のレストランに変革をもたらすなど英国人のライフスタイルを変えるのに一役かった。
1964年、家具小売りの「ハビタ」を創業。それまでの英国調家具とは趣の異なるシンプルなデザインの大型家具やおしゃれな台所用品をそろえ、当時としては新しいタイプの店として人気を博した。90年代にレストラン経営に乗り出し、英国の外食ブームに火を付けた。最近では六本木ヒルズレジデンスなどのプロジェクトに参画した。
人々が次に何を欲しがるかを先読みしてトレンドを先導。人が見向きもしない土地にホテルやレストランを始め、そこが磁石となって新しい街が形成されるのを楽しむ。75歳。
[9月4日/日本経済新聞 朝刊]
英国で最も著名なデザイナーであり、小売業者として、またレストラン経営者としても知られる。1964年に「ハビタ」チェーンを創業、庶民の手の届くインテリジェントかつモダーンなデザインを初めて一般に広めたことで知られる。
1990年代には、デザイン、小売業、レストラン事業、建築設計の分野を専門とする企業グループを創立し注目を浴びた。
「ザ・コンランショップ」は、1973年のオープン以来、ロンドン、パリ、ニューヨーク、東京、福岡、名古屋で今や8店鋪を数え、世界的なインテリアショップに成長している。大の料理好き、美食家でもあるコンラン氏は、「食」の歓びや楽しみを、ロンドン、パリそしてニューヨークに展開する有名なコンランレストランという形で実現している。
コンラン氏は、マスタープラン、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックデザインを複合的に網羅するデザイン・建築設計会社である「コンラン&パートナーズ」の会長である。同社はコンランショップや、グループ内のレストラン、ホテルの設計の他に、最近では、六本木ヒルズレジデンス、アークヒルズクラブ、那須の「二期倶楽部東館」、ウィーンのダストリエストホテル等のプロジェクトにも参画した。
日々の暮らしにグッドクオリティーとコンテンポラリーな生活雑貨を、というコンラン氏の一貫した哲学の下に創られたコンランコレクションの数々は、寝具「ベッド・バイ・コンラン」、照明器具「ライト・バイ・コンラン」、バス関連製品「バス・バイ・コンラン」等の名で、広く人々に親しまれる製品となっている。どのアイテムも、テレンス氏と彼の率いるチームの情熱から生まれた細部にわたるこだわりを特長とする製品で、シンプルかつエレガントなデザインをごく自然に暮らしに取り入れる人たちに愛されている。
リビングデザインの指南書ともいえる「ザ アルティメート ハウス ブック」、「テレンス コンラン オン デザイン」、「クラシック コンラン」や「イージーリビング」等、テレンス氏の著作は世界中に愛読者をもつ。 |