| 講師紹介 |
| |
永守 重信 日本電産 社長 |
動くもの、回るものに集中
1973年に6年間のメーカー勤務を経て28歳で日本電産を創業。精密小型モーターを軸に「動くもの、回るもの」に経営資源を集中し、連結売上高5200億円(06年3月期見込み)の駆動技術の総合メーカーを作り上げた。
精密小型モーターはコンピューターなどに使うハードディスク駆動装置(HDD)向けが主な用途だが、HDDの需要が携帯型音楽プレーヤーなど他分野に拡大するに従って生産量も急増。業績も順調に伸びている。
成長戦略の柱の1つにM&A(企業の合併・買収)がある。傘下に収めた23社は、いずれも先頭に立って経営を立て直し、グループの戦力として活用する。
03年に資本参加した三協精機製作所もその1社。04年3月期に287億円の連結最終赤字だったが、人員削減といった“外科的治療”をせずに再建。今期の営業利益は110億円と過去最高益を見込み、グループの連結業績を支える。
市場との対話も重視する。個人投資家向けの会社説明会を定期的に開催、冗談を交えながら経営方針を丁寧に説明する。7月に地元京都で開いた女性限定の説明会には約1000人が集まった。
社員教育にも熱心。自ら講師となる社員研修は年30回以上。能力よりも社員のやる気が会社を伸ばす原動力と考え、意識向上を主目的にする。研修のない週末も出張や経営会議で埋まっていて、1月1日の午前中以外は無休で働く。
「夢を実現するのが経営」が持論のエネルギッシュなリーダー。いま掲げる次の夢は「2030年に売上高10兆円」だ。職業訓練大学校(現職業能力開発総合大学校)電気科卒。61歳。
[9月5日/日本経済新聞 朝刊]
昭和19年8月京都生まれ。42年3月職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科卒業。48年7月、28歳で日本電産株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。平成15年10月に東証1部上場の精密機器メーカーである(株)三協精機製作所に資本参加し子会社化するなど、積極的なM&A戦略により23社をグループ化した。現在、日本電産グループ直系18社 並びに (株)三協精機製作所、日本電産コパル(株)、日本電産コパル電子(株)、日本電産トーソク(株)、日本電産リード(株)等、グループ上場会社の代表取締役会長等も兼務する。また、人材の採用、育成、活性化にもユニークな考えを持ち、「情熱」「熱意」「執念」の大切さと、常に前向きで積極的な考え方・行動の重要性を説き、学歴・社歴・年齢・性別等を問わない人事体制のもとで会社を急成長させている。主な著書に「奇跡の人材育成法」「情熱・熱意・執念の経営」(以上,PHP研究所)、「『人を動かす人』になれ!」(三笠書房)、「技術ベンチャー社長が書いた 体あたり財務戦略」(ジャテック出版)、「メカトロニクスのためのDCサーボモータ」(総合電子出版社)、「新・ブラシレスモータ」(総合電子出版社)、「PERMANENT MAGNET AND BRUSHLESS DC MOTORS」(オックスフォード大学出版局)、「Brushless Motors −Advanced Theory and Modern Applications」(総合電子出版社)など多数。
|
|
|