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講演する日本電産の永守重信社長=19日、東京都港区のホテルオークラ |
第6回日経フォーラム「世界経営者会議」(主催=日本経済新聞社、スイスのビジネススクールIMD、米スタンフォード大学アジア太平洋研究センター)は19日、技術革新やブランド戦略などについて討議し閉幕した。米テキサス・インスツルメンツ(TI)のトム・エンジバス会長は独創技術に経営資源を集中することの重要性を強調。ソニーの安藤国威社長が「ブランド価値の進化を続けさせる」、シャープの町田勝彦社長が「他社にない特徴を持つオンリーワン商品を開発する」と語り、いずれも「世界初」の技術や製品にこだわる姿勢を示した。
エンジバス会長は携帯電話機などの中核半導体に経営資源を投じたことを挙げ、「情報技術(IT)は変化の速い産業。事業を得意分野に集中し、技術革新を継続しないと生き残れない」と語った。
安藤社長は事業の領域が音楽・映画やサービス産業にも広がるなか、「こうした資産を有機的に統合した新しいビジネスモデルを作る」と今までにない経営モデルに挑戦する考えを強調。町田社長は「オンリーワン商品の創出のためには、技術の融合が不可欠」と述べ、プロジェクトチームを活用した新製品開発の重要性を強調した。
カジュアル衣料店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長はグローバルブランドを目指す考えを強調。「高品質のカジュアル衣料品を誰もが買える価格で提供する」姿勢を貫くとした。
企業再生について講演した日本電産の永守重信社長は「従業員の心の再建」が重要と主張。「人員削減で企業を再生するのは当たり前だ。だが、それではいい人材から辞めていく。ライバル他社に行かれたら泣きっ面にハチだ。従業員のやる気と意識を変えたほうがいい」と指摘した。
親会社からの役員派遣や人員削減がないことを宣言したうえで、出勤率の向上や事務所・工場の整理整頓を徹底。さらに経営ポリシーを社員に浸透させるなどで、企業は生まれ変わるという。「雇用を守ることが最大の社会貢献」と今後も同様のやり方で企業再生を進める考えを示した。
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