小野寺 正 KDDI 社長
通信の10年先 航海図描く
日本の通信業界では数少ない、技術とマネジメントの両方に強いリーダー。携帯電話事業「au」を大黒柱に育て上げた。
もともとは日本電信電話公社(現NTT)の技術畑出身。創業時の第二電電(DDI)に転じて以来、DDI創業者の稲盛和夫KDDI最高顧問の薫陶を受けた。苦境にあっても動じないねばり強さはここで培われた。
今夏には日本テレコムなどとともに総務省を相手取り、NTT接続料の値上げ認可の取り消しを求める行政訴訟に踏み切った。当局と「これまでのような関係を続けてもメリットはない」という。
一昨年春に開始した第三世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」の加入者数は1000万人が目前。最大のライバルNTTドコモを追い上げる。今秋にはデータ通信速度を高めた低額サービスも加え、auブランドの強化をめざす。光ファイバー回線を使った放送サービスへの参入など次の一手も模索中だ。
「携帯電話もブロードバンド通信もすべて定額使い放題の時代が来る」。10年先を見越した航海図を描く。55歳。
[9月8日/日本経済新聞 朝刊]
| 昭和23年2月3日 宮城県生まれ |
| <学歴> |
| 昭和45年3月 |
東北大学工学部電気工学科 卒業 |
| <職歴> |
| 昭和45年4月 |
日本電信電話公社(現日本電信電話株式会社)入社 |
| 昭和59年2月 |
同社マイクロ無線部調査役 |
| 昭和59年11月 |
第二電電株式会社入社 |
| 平成元年6月 |
同社取締役 |
| 平成7年6月 |
同社常務取締役 |
| 平成9年6月 |
同社代表取締役副社長 |
| 平成10年6月 |
同社技師長兼移動体通信本部長 |
| 平成12年10月 |
第二電電株式会社、KDD株式会社および日本移動通信株式会社と合併(株式会社ディーディーアイに社名変更) 株式会社ディーディーアイ代表取締役副社長 |
| 平成13年4月 |
KDDI株式会社に社名変更 |
| 平成13年6月 |
同社代表取締役社長 就任(現在に至る) |
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