張 富士夫 トヨタ自動車 社長
カイゼン 永久継続
2003年3月期の連結売上高は16兆542億円、経常利益は1兆4140億円。国内最大の製造業グループを率いる。
日本経団連会長を務める奥田碩前社長(現会長)の後を継いで5年目。トップダウンで改革を推し進めた奥田氏とは対照的に、温和な人柄と調整力、持ち前の粘り強さと実行力で積年の懸案に解を導き出してきた。
販売系列の再編や住宅販売事業の分社化、取締役の半減と独自の執行役員制度導入――。今年に入って矢継ぎ早に打ち出した張流の経営改革は、トップとして収穫期に入った表れだ。
生産管理畑が長く、トヨタ生産方式を確立した故大野耐一氏のもとでグループ各社の工場を回り生産改善を指導してきた。米ケンタッキー工場の立ち上げなど、海外でもトヨタ流の定着に奮闘してきた。
現在、工場は欧米や中国など26カ国・地域に散らばり、トヨタ車は約170カ国・地域で販売している。グループの世界販売台数は今年650万台を超える見通し。販売台数は世界3位。同2位の米フォード・モーターを射程圏に収めた。
「怖いのは気の緩み。慢心だ」。目下の課題を問われると常々口にする言葉だ。過去最高の決算を発表した5月の記者会見では「カイゼンは永久に続ける」と宣言。経営改革の手綱を緩めるつもりはない。東大卒、66歳。
[9月8日/日本経済新聞 朝刊]
| 昭和12年2月2日生 |
| <学歴> |
| 昭和35年3月 |
東京大学法学部卒業 |
| <職歴> |
| 昭和35年4月 |
トヨタ自動車工業株式会社入社 |
| 昭和57年7月 |
トヨタ自動車株式会社へ社名変更 |
| 昭和63年9月 |
トヨタ自動車株式会社取締役就任 |
| 昭和63年12月 |
トヨタモーターマニュファクチャリングU.S.A. 株式会社取締役社長就任 |
| 平成6年9月 |
トヨタ自動車株式会社常務取締役就任 |
| 平成8年6月 |
同社 専務取締役就任 |
| 平成10年6月 |
同社 取締役副社長就任 |
| 平成11年6月 |
同社 取締役社長就任 |
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