ランドルフ・ブレーザー べリングポイント 会長 兼 CEO |
ITコンサル 中国に照準
監査法人のKPMGから分離・独立し世界有数のコンサルタント企業として知られた「KPMGコンサルティング」は昨年10月、名称を「ベリングポイント」に変更した。100年の伝統ある名前を捨てたのは「会計とコンサルティングは別、というイメージを明確に打ち出すため」だった。
「ITミラクルは終わった」とする議論に真っ向から反論する。「それを扱う人の知識や経験、創造力を必要とする点で、ITは常に戦略的なツールである」と、全世界で1万人を超えるコンサルティング・スタッフの総力結集を訴える。
今年初めの米誌への寄稿では、成長分野として「特定の事業の外注による顧客のコスト削減」などに加え「アジア・太平洋、特に中国での顧客のIT化支援」を掲げた。アジア・太平洋地域では2005年まで最大で年率20%の成長が見込めるとして上海に拠点を新設。中国企業や対中進出した米企業に狙いを定めている。
77年にKPMGに入社した。ウェスタン・メリーランド大経済学学士、ケンタッキー大経営学修士(MBA)を取得。子供のころ日本で暮らしたこともある。53歳。
[9月8日/日本経済新聞 朝刊]
<略歴>
ランドルフ C. ブレーザーは、世界最大のビジネスコンサルティングファームの一社であるベリングポイント(本社:米バージニア州マクリーン)の会長 兼 最高経営責任者(CEO) を務める。
ブレーザーの指揮のもと、ベリングポイントは2000年、会計事務所の中で初めてコンサルティング事業を監査法人から分離し、KPMGコンサルティングとして独立した。その後2002年にはアンダーセンのビジネスコンサルティング部門と統合。日本においても、同年8月に朝日アーサーアンダーセンとの事業統合を果たし、1000名規模の組織を確立した。また、アジア太平洋地域の統括本部を日本に設置、各拠点と連携を取りながら、日本企業のアジア太平洋地域へのビジネス展開を強力にバックアップしている。2002年10月、社名をベリングポイントに変更、その社名が示す通り、目的地までの方向を定め、顧客企業を成功というゴールへ導くビジネスパートナーとして新たなスタートを切った。
ブレーザーは、経験豊富な人材をベースとした事業戦略を構築し、主要産業別にカスタマイズしたソリューションを提供したことで高い評価を得ている。また顧客の視点を最優先する経営理念を浸透させることで、顧客上位150社の継続率を95%にまで引き上げるなどの功績を残している。これらのブレーザーのビジョン、洞察力、事業スタイルは広く評価されており、2002年にはErnst & Youngにより、ワシントンDC/バージニア州北部/メリーランド州南部からなる「Greater Washington」地域で最も優れた事業家に選ばれている。またブレーザーは、産業界に強い影響力を持つ人物として、そして会計事務所であるKPMGからコンサルティング部門を独立させたパイオニアとして、ワシントンポスト紙など主要メディアで紹介されている。
1977年のKPMG入社前は、米陸軍の指揮官を務めていた。1991年には、当時KPMGで最も収益が高く、急成長を遂げていた連邦政府系機関担当の経営責任者に就任。1997年から2000年4月までは、KPMGの取締役のメンバーを務め(1999年8月から2000年4月はCo-CEO)、KPMGの世界に広がるコンサルティング部門をひとつのビジネスユニットとして統合する指揮を執った。
1950年6月28日生まれ。
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