 | | 講演する米GEのイメルト会長兼CEO=20日、東京・港区のホテル |
世界の経営トップが企業経営の課題を探る第5回日経フォーラム「世界経営者会議」が20日夕、東京・港区のホテルで1日目の討議を終了した。「企業価値を創り、高める経営とは何か」をメインテーマに、米ゼネラル・エレクトリック(GE)のジェフリー・イメルト会長やトヨタ自動車の張富士夫社長、松下電器産業の中村邦夫社長などが講演し、21世紀の企業経営のあり方を議論した。
米GEのイメルト会長は「企業や国家が成長を創り出す時代になった」と訴え、成長を生み出す企業経営の重要性を強調した。トヨタ自動車の張社長は自動車産業の成長には新たに環境技術の開発が重要になるとの見方を示す一方、米系製薬会社、ファイザーのカレン・ケイトン主席副社長は高齢化やテロの脅威が増す中で、製薬業界の成長に向け予防的医療など「新たな需要が生まれている」と述べ、企業側の的確な対応を促した。
企業経営の経営責任を強調する姿勢も目立ち、松下電器産業の中村社長は企業が衰退する原因に「おごりと自己満足」を挙げた。武田薬品工業の武田國男社長は経営改革を成功させるには「公私混同しないこと」を指摘し、経営者側の規律の確立を訴えた。1日目の講演を総括したIMDのピーター・ロランジュ学長は「成長への障壁となる自己満足やごう慢さの排除が求められる」と述べる一方、「最強が勝つのではなく、変化に対応できる者が勝者となる」というダーウィンの言葉を引用し、経営者は事業規模ではなく革新性こそ追求すべきとの見方を強調した。
「世界経営者会議」は日本経済新聞社、スイスのビジネススクールのIMD、米スタンフォード大学アジア太平洋研究センターが主催。21日もIT企業の経営論などのテーマについて米サン・マイクロシステムズのスコット・マクネリー会長やキヤノンの御手洗冨士夫社長などトップ企業の経営者が加わり議論する。
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