「何を作るか」最優先に
大浦 溥 アドバンテスト 社長
当社の主な製品は電子計測器と半導体試験装置でその対象となる市場は情報技術(IT)分野だ。その基盤となる半導体の市場規模は急成長が見込まれ、技術も進化する。半導体メモリーの集積度は高まり、コンピューターの頭脳であるプロセッサーも処理速度が向上、通信ネットワークも10年後には今の100倍の速度と容量を持つ。
これらの先端技術を支える計測・試験技術は、先回りをして用意する必要がある。最優先課題は「何を作るか」だ。顧客あるいは顧客の開発部門と設計段階から開発に関与するデザイン・インが欠かせない。
次の課題は「いかに作るか」。競争が厳しいだけに、時間は重要な経営資源になる。我々の研究開発センターには通常より10倍早い時計を置いて、研究者に時間を意識させている。
競争優位を発揮するために優秀な人材を採用し、確保し続ける枠組みも欠かせない。当社は優れた業績をあげる社員を分析、社員に求める行動を明確に定義する「コンピテンシー」という考え方を人事考課に導入するなど工夫している。
デジタル技術の進展で富が偏在化する「デジタルデバイド」が懸念されるが、もし10年後にそういうことがあったならば、それは技術開発を怠ってきたことになる。我々ももっともっと使いやすい機器を開発して貢献していきたい。
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