日経フォーラム世界経営者会議
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大胆で革新的な指導力
バーノン・エリス アンダーセン コンサルティング 国際事業所管最高責任者

 世界中の経営者がニューエコノミーで足場を固めるため単なるインターネットの商業利用を越えて先に進もうとしており、(新たな市場での競争に勝つために)自分の会社を変革しようとしている。

 事業変革を成功させるのに重要なことは3つ。第1はITなどの技術だ。事業戦略を立てる際には技術の進歩を取り入れていく必要がある。米国ではラジオが5000万人に普及するのに38年かかったが、インターネットは5年だった。

 移動体通信やデジタルテレビの普及が経済に非常に大きな影響を及ぼそうとしている。ネットワーク技術の進歩で、その利用価格は9カ月ごとに半分になっており大きな可能性がある。

 第2は人材の能力を引き出すことだ。今日、知的資産が物理的な資産よりはるかに重視されるようになっている。一方、経済のグローバル化で有能な人材の流動性が高まっている。

 働く側も最高の報酬を求めるとともに、上司には“ボス”というより、先生やコーチのような役割を求めるなど変化しているが、経営者はそれに対応できていない。

 これを解決するためにも、起業家精神を生かす社風が必要だ。現在まとめている当社の調査では、日本の企業の場合、起業家精神を発揮したいと考えている社員がほかの国より多いという結果が出ている。

 第3はスピード経営だ。変革を実現するにはリーダーは徹底的に周囲と意思疎通を図り、毎月でも経営戦略を立てるようでなければならない。計画を立ててから実施するという余裕はない。急いで考え、素早く意思決定する。競争相手は待ってくれない。

 eビジネス拡大の障害をうまく取り除くには、経営者のリーダーシップが必要だ。明日の経営者は、大胆で、革新的で、デジタルエコノミーが会社に何をもたらすのか常に好奇心を持っている必要があるだろう。

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