内外情勢に精通、3 行統合に挑む
日本興業銀行と第一勧業銀行との業務統合が明らかになった99年8月下旬、富士銀行の米国の営業拠点では山本頭取が出演したビデオが放映された。3
行の統合の意義を得意の米国流の英語で説明、現地の従業員に理解を求めた。
85年に国際企画部の参事役に就任。その後、米国子会社のヘラー・インターナショナルに出向し、経営が悪化した同社の立て直しに奔走した。このとき培った英語がいまでも役立っている。
「いつも冷静」と自己分析するようにクールな経営者として通っている。国内外の情勢に幅広く精通していることから「切れ者」というのが銀行界の定評。実際、関係の深かった山一証券の経営破たんや、デリバティブ(金融派生商品)の巨額損失の風評などでイメージが下落した富士銀行を、日本のトップバンクの一員へと復帰させた。
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