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ウ・ウィン・アウン氏
ミャンマー外務大臣
 国際世論の批判かわす外交巧者

 ミャンマー外交の第一人者。98年11月、旧宗主国の英国大使から外相に昇格。ミャンマー軍事政権は人権や民主化、麻薬問題を巡り、欧米はじめ国際世論の厳しい批判にさらされている。常に諸外国との対話の前線に顔を出し“トラブルシューター(紛争調停者)”の異名をとる。

 ドイツ代理大使などとして欧州各国に赴任。国連工業開発機関(UNIDO)や国際原子力機関(IAEA)などのミャンマー代表も務め、外交経験は豊富だ。

 人権や麻薬問題では「麻薬の撲滅は国境地帯の人々の生活を維持しながら実施する」「欧米流の民主主義より、武装解除していない15民族を含めた135の民族統一が先決」とミャンマー流の改革を強調する。

 ヤンゴン大卒業後、64年ミャンマーの士官学校を卒業、国防省勤務などを経て外務省入り。テニスや水泳にも興じる。55歳。

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