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稲盛 和夫氏
京セラ名誉会長
 規制緩和の旗手、起業家育成に力

 日本を代表するベンチャー起業家。59年にセラミック電子部品メーカー、京都セラミツク(現京セラ)を創業、40年で連結売上高7000億円強の世界的な企業グループに育て上げた。84年に第二電電企画(現第二電電、DDI)を設立し、通信自由化に伴う市場参入に真っ先に名乗りをあげた。97年からは京セラ、DDIの取締役名誉会長。95年から京都商工会議所会頭も務める。

 官僚機構に真っ向から挑み、歯に衣着せず批判する。91年から3年間、臨時行政改革推進審議会(第3次行革審)の「世界の中の日本」部会長などを務め、規制緩和の旗を振り続けた。日米の有識者や経済人が集まり、両国の経済構造改革や安全保障問題などに関する提言をまとめた「日米21世紀委員会」でも中心的な役割を果たした。

 84年に私財を投じ「稲盛財団」を設立。先端技術など様々な分野で活躍する人に「京都賞」を毎年贈る。

 97年に臨済宗円福寺で得度を受け、僧籍を持つ。55年鹿児島大工卒。67歳。

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