title bar here

グエン・タン・ズン氏
ベトナム第一副首相
 金融健全化など経済再建を指揮

 ベトナムを代表する若手指導者。将来のトップ候補の呼び声も高い。96年7月の第8回共産党大会で、40代半ばの若さで史上最年少の政治局員に抜てきされ、97年9月発足の現政権で5人の副首相の筆頭格に就任。昨年5月から副首相として初めて中央銀行総裁を兼務している。

 「経済構造の改革は急務。努力を怠れば将来に禍根を残す」。金融システム健全化、国有企業改革、行政機構見直しなどの必要性を各方面に訴え、ファン・バン・カイ首相とともに陣頭指揮を取る。

 中銀総裁に就任してから、金融分野では銀行の整理統合などの動きが加速し始めた。「延滞債権拡大や経営者の能力不足など銀行に問題点は多い」と指摘し、業界再編を一段と進める方針だ。

 「猛勉強家で現実的な発想の持ち主」(地元紙幹部)と評価される。南部カマウ省出身。1男1女の父。49歳。

Copyright 1999 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.