Asia 99

加藤氏、今年中の中国WTO加盟実現が重要

 リー・クアンユー・シンガポール上級相と加藤紘一前自民党幹事長は3日午後、日本経済新聞社主催の国際交流会議「アジアの未来」の席で対談、両者ともに中国の世界貿易機関(WTO)への早期加盟に支持を示した。

 リー上級相は中国が近代化と国際経済体制への参画という従来の姿勢を変えていないならばWTO加盟は必然だと指摘、「ここ何カ月かが大切な時期だ」と述べた。一方、加藤前幹事長は計画経済下でも中国の人々は自由市場経済の思いを失っていないと述べ、「朱鎔基首相もWTOに加盟して世界とつなげたいと思ったのだろう。今年中に参加するのが重要だ」とし早期加盟を支持する考えを示した。

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