Asia 99

稲盛氏、アジア企業の借入金依存転換を主張
稲盛和夫・京セラ名誉会長

 稲盛和夫・京セラ名誉会長は4日、国際交流会議「アジアの未来」で講演し、アジア企業が成長を持続するためには「借入金依存を改め、自己資金で投資をまかなえる経営体質に転換することが必要」と主張した。

 アジア通貨危機の背景について「アジアの国や企業が成長を急ぐあまり、外国からの借り入れを過大に増やした結果、国際収支が悪化したため」との見方を示した。そのうえで、危機克服のためには「企業が徹底した合理化で労働生産性を高め、輸出競争力を回復させることが重要」と述べた。

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