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 印ICRIER名誉教授「インド財政赤字、09年度はGDP比10%」 

討論するシャンカール・アチャリア インド国際経済関係研究所理事兼名誉教授=写真 小川望
 インド国際経済関係研究所(ICRIER)のシャンカール・アチャリア名誉教授は21日午前、国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)の討論で、同国の「2009年度(09年4月―10年3月)の中央政府・地方政府合わせた財政赤字は、GDP(国内総生産)比で10%程度になるだろう」と語った。08年度については「11%程度の2ケタになった」と推定、5.6%だった07年度から急増したとの見方を示した。

 4―5月に投開票があった下院選に向け、インド政府はシン首相(19日に続投決定)が中心となって手厚い景気刺激策を実施してきた。同名誉教授は今後の財政政策について「世界経済が収縮し財政への期待は大きいが、財政拡大は容易ではない」と指摘。またインドに限らず「経済刺激という名目の下で(各国の財政支出の中では)あしき浪費も広がっている」との見解を示した。

 アチャリア名誉教授は元政府首席経済アドバイザーで、現在はインド準備銀行(中央銀行)の金融政策諮問委員会委員も兼務している。

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