「日経アジア賞」
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第14回 日経アジア賞、3者表彰

受賞した(左から)ラティフ、マズムダル、ラレットナの各氏(20日午前、東京都千代田区)
 日本経済新聞社は20日午前、都内のホテルで「第14回日経アジア賞」表彰式を開き、インドのバイオ医薬品メーカー、バイオコンのキラン・マズムダル・ショウ会長(56)とマレーシア森林研究所、インドネシアのガジャマダ大学大学院講師のラレットナ・アディシャクティ氏(50)の3者が受賞した。21、22日両日は国際交流会議「アジアの未来」を開く。アジア関連の行事を集中開催する「日経アジア週間」が始まった。

 域内の経済発展、科学技術、文化で寄与した人・団体を表彰する日経アジア賞は1996年創設。今回、独自技術で印製薬業に新成長モデルを示したマズムダル氏は経済発展部門を受賞。「バイオテクノロジー利用に尽力する人々全員に賞をささげたい」と語った。

 科学技術部門は東南アジア唯一の森林資源総合研究機関マレーシア森林研究所が団体として受賞した。アブドゥル・ラティフ・モハマド所長(48)は「環境問題などに合わせ活動範囲も社会的側面を含む新課題へ拡大しなくてはならない」と強調。インドネシアのジョクジャカルタ旧王宮地区保存への功績で文化部門を受賞したラレットナ氏は「遺跡保存はコミュニティー全体の関与が大切だ」と訴えた。

 審査委員長の豊田章一郎・日本経団連名誉会長は「諸問題に行動で成果を出した方々が受賞した」と講評を述べた。日本経済新聞社の喜多恒雄社長は「今後もこの賞を通じてアジアの発展と安定に貢献できればと考える」とあいさつした。

   第15回「日経アジア賞」の受賞候補者募集はこちら >>
受賞者の講演要旨
 
 日本経済新聞社が20日開いた「第14回日経アジア賞」表彰式では、インドのバイオ薬品メーカー、バイオコンのキラン・マズムダル・ショウ会長とマレーシア森林研究所のアブドゥル・ラティフ・モハマド所長、インドネシアのガジャマダ大学大学院のラレットナ・アディシャクティ講師の受賞者3人が記念講演した。要旨は次の通り。

講演要旨はこちら

 ■経済発展部門
経済発展部門   キラン・マズムダル・ショウ
  (バイオコン会長、インド)

特許切れの後発医薬品が多かったインドの医薬品業界で独自技術で急成長、インドの民族系製薬メーカー発展の道筋をつけた。女性企業家の草分けでもある。01年から欧米向け輸出を開始したスタティン(コレステロール降下剤)の成功で急成長、現在は遺伝子組み換え技術によるヒト・インスリンなどの開発を進めている。89年にインド大統領からパドマシュリ勲章(国民栄誉賞)を受賞。

 ■科学技術部門
科学技術部門   マレーシア森林研究所<団体表彰>
  (代表、アブドゥル・ラティフ・モハマド所長)

英国植民地時代の1929年に発足、森林局の調査部門として調査研究活動を展開、いまでは900人の職員(うち研究者200人)をかかえる東南アジア最大の植物研究機関。(1)森林研究とその保全(2)生産開発(3)バイオテクノロジーを主要部門として、持続可能な森林経営と熱帯雨林由来の生物資源の研究・開発、環境教育に従事してきた。

 ■文化部門
文化部門   ラレットナ・アディシャクティ
  (ガジャマダ大学大学院講師、インドネシア)

ジョクジャカルタの歴史的文化財(王宮や宗教遺跡など)の専門家。旧王宮のあったコタクデ地区(歴史的景観地区)の町並み、様々な歴史遺産の保護と活用を市民と共に進めている。文化遺産の保存、修復等の活動は国家プロジェクトとしておこなわれるのが通例で、近隣住民は遺跡周辺から排除されてきた。しかし氏は住民の力を引き出し発展させることこそが文化遺産の保存に重要なことを主張。「身の丈の文化遺産保存」を長期間にわたって実践してきた。97年京都大学工学博士課程修了。


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事務局asia2@nex.nikkei.co.jpまでお願いします。

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