「日経アジア賞」
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第12回 日経アジア賞、3氏に

日経アジア賞を受賞した(左から)張、ベヌ、ミーチャイの各氏(22日午前、東京都千代田区)
 日本経済新聞社は22日午前、都内のホテルで「第12回日経アジア賞」の表彰式を開いた。タイの非政府組織(NGO)、人口と地域開発協会のミーチャイ・ウィラワイタヤ会長(66)、台湾・交通大学の張俊彦名誉教授(69)、インドの古典芸術家、ゴーパル・ベヌ氏(61)が受賞した。23日にはシンポジウム「アジア・メディアの未来」、24、25両日には国際交流会議「アジアの未来」を開催。アジアに関する行事を集中して開く「日経アジア週間」が始まった。

 日経アジア賞は1996年に創設。アジアの経済発展、科学技術、文化で功績のあった人・団体を表彰している。企業と連携してタイの農村貧困対策などに取り組み、経済発展部門で受賞したミーチャイ氏は「貧困の打開は、企業にとって非常に重要な社会的責任の一つ」と訴えた。  台湾の半導体産業を主導し、多くの人材を育てた科学技術部門の張氏は、地球温暖化などの諸問題について「人類は科学と文化を融合させて解決を図らなければならない」と強調。消滅の危機にひんしていたインド古典劇の復活に尽くした文化部門のベヌ氏は「道は平たんではなかったが、内なる炎が消えることはなかった」と振り返った。

 審査委員長の豊田章一郎・日本経団連名誉会長は「今回は長期間にわたり地道に活動してきた受賞者がそろった」と講評。日本経済新聞社の新井淳一副社長は「三氏は誠に輝かしい業績を上げられた」とあいさつした。  「メディアの未来」は中国、韓国、シンガポールの代表的メディアの経営トップらが討論。今年で13回目となる「アジアの未来」ではフィリピンのアロヨ大統領やマレーシアのアブドラ首相らが講演、通貨問題やエネルギー問題の分科会なども開き、内外の識者が議論する。


受賞者の講演要旨
 
 日本経済新聞社は22日、「第12回日経アジア賞」の表彰式を開いた。タイの非政府組織(NGO)、人口と地域開発協会のミーチャイ・ウィラワイタヤ会長、台湾・交通大学の張俊彦名誉教授、インドの古典芸術家、ゴーパル・ベヌ氏の受賞者3人が記念講演した。講演要旨は次の通り。

講演要旨はこちら

 ■経済発展部門
経済発展部門   ミーチャイ・ウィラワイタヤ氏
  人口と地域開発協会会長(タイ)

農村の生活水準を向上させるため1970年代から家族計画の普及・啓蒙運動を開始。上院議員となりさらに活動を拡大。90年代は国務相も務めた。コンドームを使ったユニークな活動が一般大衆の関心を高め、タイの人口増加抑制やエイズ撲滅に貢献した。現在は貧しい村民をサポートする幅広い支援プロジェクトを展開している。

 ■科学技術部門
科学技術部門   張俊彦氏
  交通大学名誉教授(台湾)

早くから先駆的な研究を成し遂げ、台湾の半導体産業の生みの親と言われる。交通大学をはじめとする研究拠点を複数設立し、ハイテク企業を創設する多数の人材を育成した。

 ■文化部門
文化部門   ゴーパル・ベヌ氏
  ナターナ・カイラリ〔伝統芸術研究研修センター〕所長(インド)

存続の危機に瀕していた2000年の歴史を持つサンスクリット古典劇「クティヤッタム」を復活させることに尽力した。手や目の動きを独自の表記法で記録。高齢の伝承者から若い世代への伝授を実現した。「クティヤッタム」は2001年ユネスコにより「人類の口承及び無形遺産の傑作」*と宣言された。

*2006年4月、「人類の口承及び無形遺産の傑作」は「世界無形遺産」となった。


日経アジア賞についてのお問い合わせは、
事務局asia@nikkeistaff.co.jpまでお願いします。

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