インド国際経済関係研究所のイーシャー・アルワリア会長は25日午後、国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)の討論の中で、インドの規制改革を社会資本整備における民間企業の活動状況の実例を挙げて紹介し、「インドには改革の余地がある。インフラの重要部門でいかに大きな民間部門の参入余地があるかということだ。インドが10%の経済成長を確保するにはこれが重要だ」と語った。
アルワリア氏は「インド人は成功の象徴を見た。インドのエリートしかグローバル化を知らなかったが、今日では国内にも豊かな人が出てきた」との認識を示したうえで、「日本とインドが経済関係をさらに推し進めることを希望している」と語った。
さらにアルワリア氏は、「1980年代に日本の投資がインドに流入したことがあった。少し早すぎたかもしれないが、インドでは日本企業の名前こそが象徴的な意味を持っている。例えば、韓国が鉄鋼部門の投資をするのであれば、日本からはもっと投資があるべきだと思う」と語った。これに対し、同席した榊原英資早大教授は「1、2年すれば大手日本企業がインド市場に参入することと思う」と話した。