「アジアの未来」
HOME

フロントページ
速報
25日の概要
26日の概要
会議日程
講師略歴
アジアの未来
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
日経アジア賞
English
25日の概要
フリッツ・ヴァンダイク
ネスレ 副社長

 「対アジア戦略、地域別に展開」

 ネスレはグローバル企業の強みを生かしながら、焦点は各地域に置いている。たとえばアジアでは地域を13のブロックに分けて市場に合わせた商品を提供している。食品・飲料は現地の消費者の好みや習慣に沿うものでなければならず、特に地域性が強い。

 ネスカフェには世界で57種類の味がある。地域ごとに味を変えると、様々な原材料を調達する必要があり技術プロセスが複雑化する。しかしネスレの戦略は全世界で一つのブランドを提供するようなものとは対極にある。地域戦略はスイスの本社の指示ではなく現地が主導している。

 1989年に進出した中国では乳製品の需要が大きく、最初は「真空状態」だった。92年以降、ミルク工場を1年に一つ建設している計算だ。所得水準の向上で外食市場も拡大し、同分野にも力を入れている。インドも中国同様にビジネスチャンスは大きいが、インフラ整備という課題がある。 

[5月26日/日本経済新聞]

一覧へ戻る >>

Copyright 2006 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.