タノン・ビダヤ氏 タイ 商業相 　1997年にタイを襲った通貨危機。この時期に請われて財務相に就任、バーツの変動相場制移行を断行した。その後は商業銀行トップやタイ国際航空会長などの要職を歴任。2期目のタクシン政権で商業相として閣僚に復帰した。 　日本政府の奨学金で横浜国立大学に留学。卒業後は米ノースウェスタン大大学院（ケロッグ校）で博士号と経営学修士（ＭＢＡ）を取得した。帰国後はアサンプション大学経営大学院院長や首都電力公社副総裁、タイ軍人銀行頭取などを務めた。タクシン首相の右腕として経済政策を統括するソムキット副首相兼財務相はケロッグ校の後輩にあたる。 　タクシン首相とはタイ軍人銀時代から親しい。タクシン財閥企業の経営にも携わり、今年3月の商業相就任以前は首相の経済顧問を務めた。日本経済界に知己が多く、日本とタイの政財界をつなぐ最大のパイプ役でもある。57歳。 ■生年月日 1947年７月28日　タイ、スパンブリ県生まれ、既婚 ■学歴 2004年 横浜国立大学名誉博士号 1978年 米ノースウェスタン大学で博士号取得（経営学） 1971年 米ノースウェスタン大学修士（経済学） 1970年 横浜国立大学経済学部卒 ■職歴 2005年〜 商業相 2001年〜05年 国家経済社会発展委員会議長 2001年〜05年 首相経済顧問会議副議長 2002年〜05年 タイ国際航空会長 2001年〜02年 タイ通商代表 1997年〜00年 財務相 講師一覧へ戻る Copyright 2005 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.