「アジアの未来」
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日経アジア賞
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モリス・チャン氏
TSMC会長兼CEO(台湾)、第10回日経アジア賞経済発展部門受賞者

台湾半導体の父、新事業形態生む

 台湾の半導体最大手、TSMC(台湾積体電路製造)の事実上の創業者で1987年から経営を指揮し続ける。顧客企業の希望通りに大規模集積回路(LSI)を受託生産する「ファウンドリー」と呼ぶ事業形態を編み出し、半導体業界に定着させた。「台湾半導体の父」と呼ばれる。

 中国江蘇省寧波生まれで18歳で米国に渡った。マサチューセッツ工科大学などで学び、テキサス・インスツルメンツ(TI)に入社。黎明(れいめい)期の半導体産業に従事し、上級副社長まで昇格した。その後電子産業の高度化を目指す台湾当局に請われ、TSMC設立に携わった。

 TSMCの顧客は米シリコンバレーや日欧の有力な半導体企業。変化の激しい世界の半導体市況の最新情報がリアルタイムで入る。四半期に一度開く決算説明会で披露する需要予測には毎回数百人のアナリストが耳を傾ける。73歳。



■生年月日
1931年7月10日、上海生まれ
■学歴
1952年  米マサチューセッツ工科大学(MIT)で機械工学の学士号を取得
1953年同修士号取得
1964年米スタンフォード大学にて電気工学の博士号を取得
■職歴
1958年半導体大手の米テキサス・インスツルメンツ(TI)に入社。半導体事業部門の副社長、全社的な生産性の統括担当上級副社長などを歴任、25年に渡り活躍
1984年General Instruments の社長兼CEOに就任
1985年台湾当局に請われ、公的機関である工業技術研究院 (ITRI)の院長に就任
1987年世界最大手の半導体専業ファウンドリー企業である台湾積体電路製造(TSMC)の創業者として、同社の会長に就任、現在に至る
 *WaferTech LLC、Vanguard International Semiconductor Corporation(1994年設立)の会長も兼務
■特記事項
1998年米ビジネス・ウィーク誌の「Top 25 Manager of Year」に選ばれる
1999年米ファブレス半導体協会のExemplary Leadership Award (模範経営者賞)の初の受賞者となる。以降、同賞はモリス・チャン氏の功績を称え、「Dr. Morris Chang Exemplary Leadership Award」と改称される
2000年シリコンICファンドリー業界の先駆者としての先見性、指導力が評価され、米国電子電気工学協会 (IEEE) ロバート・N・ノイス賞の初の受賞者となった

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