「アジアの未来」
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アジアの未来
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日経アジア賞
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リー・シェンロン氏
シンガポール 首相

震災復旧支援に尽力

 シンガポールの「建国の父」リー・クアンユー顧問相の長男。早くから第三代の首相候補と目され、通産相や財務相などを歴任。昨年8月の首相就任の際には海外メディアから世襲批判も受けた。英語、中国語、マレー語、ロシア語を話し「切れ者」といわれる半面、「優秀すぎて親しみにくい」との評価もあった。

 リー顧問相、ゴー・チョクトン上級相と、首相経験者が2人とも閣内に残って新首相に協力する形をとり、就任後の半年はまだ試運転。内政では少子高齢化対策や教育改革、産業高度化などに取り組んできたが、外交は隣国マレーシアとの関係改善、インドや中東との関係強化などでゴー上級相が前面に出ている。

 しかし昨年12月のスマトラ島沖地震では、直ちにインドネシア、マレーシア、タイの首脳に直接電話をかけて東南アジア諸国連合(ASEAN)主導での緊急首脳会議を準備。復旧支援も即断し、いち早く救援部隊を送った。ミャンマーのASEAN議長国問題でも調整に動くなど外交でも力を見せ始めた。ASEANのニューリーダーの1人として発言力を増していきそうだ。53歳。



■生年月日
1952年2月10日生まれ、53歳
■学歴
1974年ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ卒 (数学、コンピューター工学)
1980年ハーバード大学ケネディスクール修了(行政学修士)
■職歴
1971年シンガポール国軍入隊
1984年退役(退役時准将)
国会議員初当選(以降計5選)
貿易産業担当国務相兼国防担当国務相
1987年貿易産業相兼第二国防相
1990年副首相(経済、公務員担当)兼貿易産業相
1992年副首相
1998年通貨監督庁(MAS)議長兼任
2001年財務相兼任
2004年8月首相兼財務相
■趣味
読書、ウォーキング、クラッシック音楽鑑賞、コンピューター

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