「私は三点の意見を申し上げることができる。第一に明らかに表明できることがある。改革は必ず行うし、それは中国政府の一貫した政策だ。ただ人民元は1997、98両年のアジア金融危機で、切り下げしないと約束し、世界経済に大きく貢献した経緯がある」

　「第二には、人民元改革は現在、中国政府が準備作業をしているところだ。改革のためには良い経済環境が必要だ。為替相場の改革には一定のリスクがあり、60年代の日本の為替改革を参考にしたい」

　「最後にいつ行うかだ。改革のタイムテーブルはない。世界貿易機関（ＷＴＯ）などから為替相場への要求は一切ない。我々は国情にかなう改革を選ぶ権利がある。条件がそろえば外部の圧力がなくても改革は進むし、そろわなければ外部の圧力がどんなに強くても進めない」

　「改革はあくまで市場の規則に従う。外部のいかなる圧力にも屈しない。しかし、必ず改革は行う。行わなければならない」