「アジアの未来」
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25日の概要
町村信孝氏
外相
講演する町村信孝外相=25日午後、都内のホテル

 安保面、当面は困難

 12月にマレーシアで開く東アジア首脳会議(サミット)は地域内協力の大きな弾みになるだろう。多忙な首脳が集まるわけだから、ASEANプラス日中韓首脳会談と同じでは意味がない。インドがメンバーに加わり、オーストラリア、ニュージーランドもほぼ確実に参加する。あとは米国をどういう形で位置付けるのか議論することになっている。

 東アジア共同体とは一体何か。「中国の東アジアにおける圧倒的な地位に追従するだけだ」との発言や「単に米国を排除するためだ」という指摘もある。いずれも間違っている。中国、ベトナムという政治理念・体制の違う国があり、ここは欧州連合(EU)とは全く違う。安全保障面の共同体に行くことは当面予想できない。

 日本はアジアを常に念頭に置き、何をできるかを考えていく。4月の小泉純一郎首相のアジア・アフリカ首脳会議での声明は、戦後の日本が平和国家としてどれだけ貢献し、どう積極的に役割を果たしうるかという将来に向けたメッセージを出そうとプランを練ってきたものだ。

 政府開発援助(ODA)でも、日本としてどこまで拡充できるか検討を始めたところで、前年に比べてプラスにできるよう谷垣禎一財務相とも話をしている。

[5月26日/日本経済新聞]

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