第10回アジアの未来


速報ニュース





	ラモス元大統領「東アジア1つになればＥＵと対峙可能」

講演するフィリピンのラモス元大統領

　フィリピンのラモス元大統領は３日午後、国際交流会議「アジアの未来」で講演し、東アジア地域圏の統合について「昔からの夢がようやく具体的な形を取りつつある」との認識を示し、「経済のみならず、政治、安全保障、国益を考えたビジョンは可能で達成できる。若い指導者が挑戦すべき課題だ」と訴えた。ＡＳＥＡＮ各国に日中韓などを加えた「東アジアグループが１つになれば、互恵性を持った経済圏としてＮＡＦＴＡ（北米自由貿易協定）、ＥＵ（欧州連合）と対峙（たいじ）できる」と意義を強調した。

　東アジア地域の政治指導者には「協力の精神が競争の精神を乗り越えるようにならなければいけない」と注文。主要国が安全保障問題などを話し合う場として、ＡＳＥＡＮ地域フォーラム（ＡＲＦ）の重要性を指摘した。〔ＮＱＮ〕

一覧へ戻る >>