タクシン・チナワット氏 タイ首相 高成長へ指導力発揮 　自ら創設したタイ愛国党を率いて総選挙で大勝、2001年２月に首相に就任した。下院での安定多数を背景に、強い指導力で政策を決断する「最高経営責任者（ＣＥＯ）型首相」。 　警察幹部を退職後に通信会社シン・コーポレーションを創業、衛星通信や携帯電話も手がけるタイ最大の通信企業に育て上げた。 　首相就任時、タイ経済は情報技術（ＩＴ）不況の影響で下降気味。公共投資や公的融資拡大などを矢継ぎ早に実行し、昨年は5.2％の高成長を達成した。外交面でも日中への自由貿易協定（ＦＴＡ）提案など様々なアイデアを持ち、次々と計画を打ち出している。「2008年まで首相を続ける」と公言する。53歳。 1949年７月26日、チェンマイ県サンカンペーン郡生まれ ■学歴 1973年 警察士官学校２６期首席卒業 　 74年 米国イースタン･ケンタッキー大学修士号（犯罪学、タイ人事院奨学生） 　 78年 米国サム･ヒューストン州立大学博士号、Ph.D.（犯罪学） ■経歴 1973年 警察任官（〜87年　警察士官学校教官、警察情報センター副所長等歴任） 　 94年 外務大臣（第一次チュアン政権、法力党枠） 　 95年 法力党党首に就任、下院総選挙初当選、副首相就任（バンコク交通･輸送担当） 　 96年 連立与党脱退、法力党党首辞任 　 97年 副首相（経済担当、チャワリット政権、新希望党枠 　 98年 タイ愛国党創設･党首就任 2001年２月〜 首相 講師一覧へ戻る Copyright 2003 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.