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 「メイド・バイ・ジャパン」に活路――西室・東芝会長 

西室泰三・東芝会長
 東芝の西室泰三会長は5日午後、国際交流会議「アジアの未来」の「日本再生」を巡る討論で、「日本はアジアと助け合いながら共存する道をたどるべきだ」と強調した。自由貿易協定(FTA)締結の機運が高まるなかで、日本が発展するには、国内生産の「メイド・イン・ジャパン」にこだわらず、知的財産権やブランドなどを活用した「メイド・バイ・ジャパン」の重要性を認識する必要があるとの見方を示した。

 西室会長は「国境を越えないと競争はできない」と指摘。「メイド・イン・ジャパン」にこだわっていては、東南アジア諸国連合(ASEAN)や中国、韓国、インドなどに遅れを取る可能性があるとの懸念を表明した。そのうえで「メイド・バイ・ジャパン」によって世界でリターンの取れる体制を構築すべきとの考えを示した。

 また、西室会長はエネルギーと環境問題にも触れ、「人類の将来をにらんだ大きなテクノロジーや先見性を持つことが重要だ」と強調し、日本の発展には高い技術の発展が不可欠との認識を示した。

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