堺屋氏は「近代工業に携わる人数がこの100年で全世界の人口に占める割合で8分の1から5分の1に増加したため、工業製品の供給過剰がおこり、物価の下落につながった」と説明。その結果、「高付加価値製品と安価な商品の二極分化をもたらした」と述べ、工業製品の増加が経済の価値概念の変化をもたらしたとの認識を示した。
堺屋氏は「今後は知恵の値打ちを作りだすことに重点を置くべきだ」と述べ、従来の大量生産方式から高付加価値を生み出す体制に移行すべきとの考えを示した。