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 世界経済は大きな変動期――堺屋・元経済企画庁長官 

堺屋太一・元経済企画庁長官
 堺屋太一元経済企画庁長官は5日午後の「アジアの未来」で、「現在の世界経済は大きな変動期を迎えている」との認識を示した。その上で堺屋氏はデフレ経済に突入した現状を分析し、日本経済の活路を高付加価値を生み出す生産体制への転換にあると強調した。

 堺屋氏は「近代工業に携わる人数がこの100年で全世界の人口に占める割合で8分の1から5分の1に増加したため、工業製品の供給過剰がおこり、物価の下落につながった」と説明。その結果、「高付加価値製品と安価な商品の二極分化をもたらした」と述べ、工業製品の増加が経済の価値概念の変化をもたらしたとの認識を示した。

 堺屋氏は「今後は知恵の値打ちを作りだすことに重点を置くべきだ」と述べ、従来の大量生産方式から高付加価値を生み出す体制に移行すべきとの考えを示した。

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