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 自由貿易協定拡大へ日本の役割に期待――タクシン・タイ首相 

アジア首脳らが繰り広げる討論に聞き入る参加者たち
 国際交流会議「アジアの未来」は5日午後、「アジア新秩序への胎動」をテーマに討論した。自由貿易協定(FTA)推進を提唱するタイのタクシン首相は、テロの温床である貧困問題は「市場開放による貿易拡大で雇用を創出すれば解決される」と主張した。FTA締結の動きがさらに広がるには「規模(の拡大)も必要だがスピードも問題だ。日本ともFTAを締結したい」と延べ、タイとのFTA本格交渉が難航している日本に対し、交渉の進行を求めた。

 タクシン首相はタイと日本のFTA交渉が難航しているのは「日本の農業問題にあると認識している」と語った。タイがコメを含む農産物の関税撤廃を求めているのに対し、日本は農水省などが反発している。

 タクシン首相はさらにアジア債券市場の育成のみならずFTA拡大でも「日本がリーダーシップをとらなくてはいけない」とし、アジア経済の発展での日本の役割に期待を強調した。

 またタクシン首相はタイが今後中国やインド、オーストラリアなどとFTA締結に向け話し合いを進めるとした。

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