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 FTA交渉で農業問題は障害にならず――橋本元首相 

橋本龍太郎・元首相
 国際交流会議「アジアの未来」は5日午後、「アジア新秩序への胎動」をテーマに討論した。橋本龍太郎元首相はアジアにおける日本の役割に関連し、ASEAN(東南アジア諸国連合)との自由貿易協定について「『国内の農業問題が障害となる』との悲観論にはくみしたくない」と表明した。タイなどとの自由貿易協定(FTA)締結にあたり問題となっている農業分野の自由化について、議論を封じるべきではないとの認識を示したとみられる。

 橋本元首相は「自由貿易圏は、日本経済が縮み志向から抜け出すチャンスだ」と語り、日本経済の回復のためにもASEAN諸国とのFTA締結は前向きに検討すべきとの考えを示した。

 フィリピンのアロヨ大統領は「介護分野などでフィリピンは日本に貢献できる」と表明。高齢化が進む日本においてフィリピン人の若い看護士などが活躍できると強調し、日本が外国人就労者受け入れを進めるよう期待感を示した。タイのタクシン首相も、ASEAN圏内にある発展途上国のインフラ整備で日本が協力することに期待を示した。

 海外への自衛隊派遣問題については、橋本元首相は「アジア諸国に自衛隊が貢献できることもある」と語った。アロヨ大統領は「日本は政治の安全保障でも大きな役割を果たすべき」と語り、有事関連3法案の成立を歓迎する意向を示した。

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