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 朝鮮半島の平和、大きな憂慮――アロヨ比大統領 

グロリア・マカパガル・アロヨ・フィリピン大統領
 フィリピン共和国のアロヨ大統領は5日午前の講演で北朝鮮の核問題に触れ、「朝鮮半島の平和に大きな憂慮を持っている」と懸念を示した。

 アロヨ大統領は「孤立主義の北朝鮮は東アジアの不確実性の源だ」と指摘したうえで、北朝鮮の核問題解決はアジアの安全保障にとって大きな挑戦だとの見方を語った。ただ、アロヨ大統領はこの解決にはアジア各国のみならず「国際的な協力が必要で、多国間の外交のチャンスでもある」と強調。日本、米国、韓国、中国、ロシア、EU(欧州連合)が結束して北朝鮮問題に取り組み核問題を解決することに期待を表明した。

 さらに、東南アジア諸国連合(ASEAN)が域内の経済発展だけではなく、「紛争解決も対処できる組織になれば良い」と述べ、ASEANは今後、安全保障の解決機能も拡大していくべきとの持論を展開した。

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