「アジアの未来」
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第5回アジア賞
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アブドゥルラフマン・ワヒド氏
大統領(インドネシア)
 国軍改革など民主化推進

 昨年10月、インドネシアの最高機関、国民協議会の選挙で第4代大統領に選出された。民主的な手続きを経て選ばれた同国で初めての大統領。精力的な外遊によって国際的信用の回復を果たしたほか、国軍改革など民主化政策を実現してきた。

 大統領の最大の持ち味は敵が少ない点にある。批判の声が出ても「批判こそが民主主義」と気に留めない。かつてインドネシアと戦った東ティモールの指導者グスマン氏も、ワヒド氏には厚い信頼を寄せる。インドネシア最大のイスラム団体の議長を長年務めたイスラム指導者だが、他宗教にも寛容であり、「インドネシアをイスラム国家にするつもりはない」と強調する。

 川端康成を愛読、徳川家康や明治維新に関心を持つ親日家。小渕前首相が倒れた直後、「見舞いに行きたい」と急きょ訪日を決めたほど。見舞いはかなわなかったが、森首相と会談した。国民は親しみを込めて大統領を愛称の「グス・ドゥル」(ドゥルさん)と呼ぶ。夫人との間に四女。59歳。


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