韓国ベンチャーブームの礎築く
半導体検査装置を主に製造する未来産業を83年に設立。朴正煕大統領時代の62年に中央情報部(現在の国家情報院)に入り、80年まで勤務したあと経営者に転身した異色の経歴を持つ。韓国ベンチャーの第一世代として、昨年来の創業ブームの礎を築いた。
未来産業は設立後急速に成長し96年11月には韓国証券取引所に上場。さらに99年11月には米店頭株市場(ナスダック)にも公開した。現在は資本金109億ウォン(約11億円)、300人強の社員を抱える。各部署の部長クラスには30代がずらりと並ぶ若い会社だ。創業者であるが家族や親せきを一切登用していない。
「未来を待たず、未来を創造しよう」が社訓。著書には自らの経験に基づいた「絶望するのはまだ早い」がある。様々な苦難を乗り越えて、ビジネスを成功に導いたその生き様は、韓国の若手経営者に大きな影響を与えている。62歳。
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