第6回　アジアの未来

速報ニュース

ナスダック株調整、影響せず――鄭・韓国未来産業社長ら

　第６回国際交流会議「アジアの未来」に出席した韓国の鄭文述・未来産業社長とピーター・イップ・チャイナドットコム最高経営責任者（ＣＥＯ）は、米店頭市場（ナスダック）市場の株価調整について見解を披露した。両社とも昨年、ナスダック市場に株式を公開したが、鄭社長は「未来産業は現金を豊富に抱え財務状態は良好」と述べ、株価下落が同社の経営に直接的な影響を及ぼさないとの見方を示した。イップＣＥＯも「ナスダック市場の動きはむしろ行き過ぎた株価の健全な調整」と位置付けた。
　日本で東京証券取引所マザーズやナスダック・ジャパンなどベンチャー向け新興市場が相次いで創設されるなど、世界の証券取引市場の再編や新市場創設の動きが加速していることについて、鄭社長は「ベンチャー企業育成に資本市場の育成は必要不可欠」と強調。一方、イップＣＥＯは「チャイナドットコムの子会社がナスダック・ジャパンで株式公開できないか検討している」と述べ、資金調達手段が多様化することを評価した。