第6回　アジアの未来

速報ニュース

ラオスのインフラ整備に協力を・シサワット首相

講演するラオスのシサワット首相

　第６回国際交流会議「アジアの未来」（日本経済新聞社主催）は２日目の９日午後にシサワット・ケオブンパン・ラオス首相が講演し、「東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）加盟国やアジア地域における各国間の経済発展格差を解消する必要がある」と述べた。ラオスはＡＳＥＡＮ新規加盟国として対外開放政策を推進していると自国の現状を説明したうえで、技術者など人的資源が少ないことや、経済インフラ整備の遅れなどラオスが抱える問題の解決に向け、日本に協力を呼び掛けた。
　シサワット首相は「2020年に低開発国の地位から脱出する目標がある」と述べた。1988年の外国投資法改定による規制緩和で、現在、金額で70億ドル以上、件数で600以上のプロジェクトがラオスへの投資を登録していると指摘。経済社会開発は満足すべき成果をあげているとしながらも、2万1000メガワットの水力発電能力があるにもかかわらず600メガワットしか利用できていない現状などに触れ、水力発電ダム開発や農業開発、鉄道・水上・陸上交通の整備などの分野でＡＳＥＡＮや日本の協力を求めた。