「アジアの未来」
NIKKEI NET

フロントページ
速報
8日の概要
9日の概要
会議日程
講師略歴
アジアの未来'99
アジアの未来'98
アジアの未来'97
第5回アジア賞
ENGLISH

速報ニュース

WTO加盟は大チャレンジ――胡・中国科学院国情研究センター主任
中国のWTO加盟の必要性を強調した胡鞍鋼・中国科学院国情研究センター主任
 胡鞍鋼・中国科学院国情研究センター主任は8日午後、第6回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)に出席し、中国の世界貿易機関(WTO)加盟問題について「中国にとって大きなチャレンジは経済のグローバル化だ」と述べて、加盟の必要性を強調した。加盟への現状の取り組みに関しては「改革の原動力が不足している」と指摘し、世界経済の機構やシステムの導入が欠かせないとの認識を示した。

 胡氏は中国の労働力になりうる人口が世界の26%に達する点に言及し、石油や天然ガスに代表されるエネルギー分野でも先進技術の導入に意欲があることを強調した。中国が現在抱える問題としては失業問題、収入の不安定や貧富の格差、社会保障制度の確立、医療保険制度の構築、幅広い教育機会の提供、社会治安の安定、環境汚染の改善――を列挙し、WTO加盟を契機にこうした問題が改善できることへの期待感を示した。開放型経済を進めるためには関税を引き下げ、非関税障壁を取り除く努力が欠かせないことも指摘した。


Copyright 2000 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.