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IT関連より生活インフラ整備を――丹羽伊藤忠社長
討論会で発言する伊藤忠商事の丹羽宇一郎社長
 伊藤忠商事の丹羽宇一郎社長は9日午前、都内のホテルで開いた第6回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)に出席し、「アジア各国の発展のためにやらなければならないことはインフラストラクチャーの整備だ」と指摘し、インターネットや情報関連よりも前に、生活にかかわる社会資本の整備が必要との認識を示した。「インターネットなどはアジアの大部分にとっては先の話」と位置付けて、日本の支援を含む公共投資によって道路やエネルギー供給など生活にかかわる部分の整備を求めた。

 丹羽社長は情報化を進める流れ自体には賛意を示したが、一足飛びに進めることには懸念を表明した。情報技術(IT)に関する産業を「知的産業」と呼びながら、この導入を急いだ場合は「サイバー・デバイドが起こる」と強調。情報化による経済格差以上の衝撃を伴って社会や経済の混乱が起こる可能性を示した。


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