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貿易自由化、日本の改革必要――崔氏と千速氏が討論
討論する崔サムスン経済研所長(右)と千速新日鉄社長(中央)
 崔禹錫サムスン経済研究所代表理事所長は8日午前、第6回国際交流会議「アジアの未来」で千速晃新日本製鉄社長と討論し、日韓の貿易自由化に関して「長期的には望ましいが、韓国の年間対日貿易赤字が100億ドルある現状では、自由化は韓国にとって非常に重い」と述べた。また「日本は部品産業が強く、韓国は日本から部品を輸入する必要がある」と指摘し、「貿易を自由化するためには韓国に工場を移転するなど、日本の産業再編が必要」との認識を示した。

 これに対して千速社長は「韓国の産業は部品加工業の発展を置き忘れている」と述べ、韓国では国際競争力の強い自動車や半導体分野でも組み立て部門だけが強く、部品部門から最終加工部門まで総合的に育成してきた日本と産業構造が違うと説明した。その上で、「韓国の産業が国際競争力を高めるためには、部品分野で独自の開発をしていく必要がある」と指摘した。


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