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日本企業はアジア視野に投資を――崔サムスン経済研所長
講演する崔サムスン経済研所長
 崔禹錫サムスン経済研究所代表理事所長は8日、第6回国際交流会議「アジアの未来」で講演し、日本企業の韓国への投資姿勢について「米国と欧州が直接投資額の約3分の1ずつを占めているのに、日本は10%の水準にとどまっている」と説明した上で、「日本国内のみを考えるのではなく、韓国、中国などアジア全体を視野に入れて経済を運用してこそ経済もいち早く回復するのではないか」と訴えた。

 崔所長は「韓国の立場からは米、欧州、日本の資本が適当な比率で入り、チェックアンドバランスが効くようになればと思うが、日本は非常に慎重で注意深い」と述べ、「日本企業が特有の慎重さと完ぺき主義のために投資機会を見逃したのではないか」と指摘した。また今後デジタル社会の進展で国境を超えた企業提携が可能になると分析。「韓日の間では先端産業と部品・素材産業の協力、また過剰生産と投資の調整も可能なはず」と語り、日本企業は韓国企業と事業、資本提携する余地があると強調した。


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