日中、金融安定協議進む
世界貿易機関(WTO)への加盟で中国は経済のグローバル化を促進、開放型経済を構築する。また、輸出で経済成長を促進、輸入、海外からの直接投資導入で効果的に新しい知識、技術も手に入れていく考えである。
このほか、関税を大幅に引き下げ、非関税障壁を取り除き、貿易、投資を自由化すると同時に、サービス分野を含めて国内市場を開放、中西部に投資が回るようにする。電力、金融、保険などの外資規制も少しずつ撤廃する。
自由貿易の影響は地域、部門により異なっている。最大の受益者は沿海地域だが、中西部はその逆だ。WTOを利用してさらに市場を開放、経済の構造転換を果たしたい。次の5年計画では大規模な戦略的調整を行う。WTO加盟を外部の原動力として質の高い成長を遂げていきたい。
アジア経済の安定は重要で、アジア通貨基金構想に賛同すべきであるという意見が出ている。昨年、円が大幅に下げた時、中国は大きなプレッシャーを受けた。円のアジアでの役割を強化していいのではないか。人民元と円の関係を深めることも必要だ。日中の中央銀行は不定期に金融、通貨安定について協議を進めている。
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