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世界遺産であり、世界最大級の王宮であるヴェルサイユ宮殿には、数多くの美術品が収蔵されています。しかしそこを訪れる人々の多くは、宮殿の豪華さ、広大さに目を奪われ、美術品の数々に目を向けないままに宮殿を後にしています。この展覧会では、フランス絶対王政時代の美術工芸品(絵画、彫刻、家具、食器、タピスリーなど)108点を一堂に集め、バロック、古典主義、ロココといった17、18世紀を代表する様式を再構成し、ヴェルサイユの新たな魅力を紹介します。 |
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本展覧会はヴェルサイユ宮殿美術館が企画し、綿密な時代考証を行いました。多様な美術工芸品が時代や様式に従って整理され、ヴェルサイユの125年に及ぶ芸術の歴史をここに凝縮しました。75年間の在位中、生活自体を公にしていた太陽王ルイ14世。より簡素で私的な生活を大切にしたルイ15世と多くの愛妾たち。ルイ16世のもとへ15歳で嫁いだマリー=アントワネット王妃らを描いた絵画作品や、そのコレクションなどから宮廷に生きた人々の趣味と暮らしぶりが伺えます。 |
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時代を追った展示では、バロックの典型、ルイ14世時代の絢爛豪華で男性的なスタイルから、ルイ15世のロココ様式で繊細優美、曲線美豊かなインテリア、さらにルイ16世、マリー=アントワネット時代の洗練された新たな価値観へと移り代わる変遷をたどることができます。 |
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典型的なバロック、古典主義様式の威厳に満ちたルイ14世の肖像画、繊細でいて華やかな新古典主義のマリー=アントワネットの肖像画、王家歴代の肖像画、5m×4mに及ぶゴブラン織りのタピスリー、美しい装飾に彩られた王家の銀食器、マリー=アントワネットのハープやベッド、日本からフランスに渡った古伊万里や漆器のコレクションなど、多彩な作品が出品されます。 |
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宮殿建設以来350年を経て、ヴェルサイユでは常に修復が行われています。それを支えているのがルイ14世時代からのガラス、ブロンズ、石膏、インテリア、織物などの職人工房です。長いドレープのカーテンやタッセル(留め具)、壁と壁布の間に綿を入れた布団張りの技法、「ヴェルサイユ張り」と呼ばれる寄木の床、大理石や装飾を施した室内装飾などを描いた「だまし絵」や写真パネル・・・。会場構成は当時の技術にできるだけ沿いながら、ヴェルサイユ宮殿の雰囲気を再現します。本展覧会は、当時の技術を現在も継承する職人工房の協力を得て、会場構成を行っています。 |
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ヴェルサイユ宮殿の美術工芸品は革命でかなりの作品が破壊、散逸してしまったため、現在も修復と同時にフランス内外各地からの買い戻しがなされています。全てを買い戻すにはまだ2〜3世紀が必要といわれています。今回の出展作品でも、鏡の間の燭台はオリジナルをもとに再制作したものですし、サトゥルヌスの間とメルクリウスの間の天井画下絵は買い戻されたばかりの作品です。 |
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