華麗なる宮廷ヴェルサイユ展 image
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展覧会構成
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本展覧会は絵画、彫刻、タピスリー、家具、工芸品といったヴェルサイユから厳選された108点の美術品で構成されています。これらの作品は125年以上もの間、絶対王政を敷いたブルボン朝時代のヴェルサイユ芸術を代表するものです。ヴェルサイユの芸術は宮殿の実質的な創始者ルイ14世(1638−1715)から、その曾孫でより簡素で快適な生活スタイルを求めたルイ15世(1710−1774)に受け継がれました。彼の時代に、フランスの芸術文化は独自のスタイルを確立し得たと言えます。その孫のルイ16世(1754−1793)と王妃マリー=アントワネット(1755−1793)は、祝祭と贅沢に彩られた華やかな生活を通じて、洗練された趣味、繊細な美意識によってヴェルサイユの最後の輝きを放つ独自の生活スタイルを実現しました。
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絶対君主ルイ14世の権力に捧げられたタピスリー、彫刻の数々
ドーエスブルグの占領ヴェルサイユは戦場に自ら出向いたルイ14世の偉大さを象徴しています。たとえばタピスリー「ブザンソンの包囲」、「ドーエスブルグの占領」(=写真)はルイ14世の勝利を描いた大作です。これらの作品はヴェルサイユ宮における王権の絶対性を示しており、また「ペルシャ王タマスプ2世の大使メフメト・リザ・ベイを歓迎するルイ14世」(ラルジリエール)などは、何よりも世界の支配者としての王に讃辞を捧げるという儀式を表しています。ルブランによる若き「ルイ14世の胸像」、彫刻「ルイ14世の騎馬像」、「テティスの洞窟の前のルイ14世」やアポロンになぞらえたルイ14世などはヴェルサイユの中心的なテーマであり、君主の権力に捧げられた芸術です。
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自然を再構成し壮麗な庭園をデザインしたル・ノートルの偉業
オランジェリーとスイス人衛兵の泉水ルイ14世の周辺にはルイ・ル・ヴォー、ジュール・アルドアン・マンサール、シャルル・ル・ブラン、アンドレ・ル・ノートルといった建築や絵画の巨匠たちが集まっていました。特にル・ノートルは自然を再構成して、壮麗な庭園をデザインし、またその噴水は祝祭の日々を演出しました。コテルの絵画「スイス連隊の池」(=写真)、「三つの泉水の木立ち」、「三つの噴水のある迷宮への入口」には水の設計の妙が描かれています。ブロンズの彫刻「プルートによるプロセルピナの略奪」はルイ14世が庭に置かせたジラルドンの大理石の彫刻にちなむもので、建築と彫刻、水と庭園のあいだに生まれる対話のハーモニーを想像させてくれます。
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王の居室に描かれたルイ14世の偉業を讃美する壮大なル・ブランの装飾画下絵
王のグラン・アパルトマン(居室)はル・ブランによってイタリア・バロック趣味が盛り込まれました。彼が描いた装飾画の「オリンピアの神々と古代の英雄たち」はルイ14世の偉業を讃えるためのものです。本展覧会ではこうした壮大な装飾画の下絵のいくつかを展示します。たとえば、ジャン=バティスト・ド・シャンパーニュによるメルクリウスの間の天井画は芸術と科学の象徴を伴ったアモール(キューピッド)たちに囲まれている神を描いたものです。鏡の間の天井には、ル・ブランが王政の叙事詩を描き、出品されるその下絵は、オリンピアの神々に守られて外国の勢力に対峙するルイ14世を表現しています。
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ルイ14世の家族の肖像
ルイ14世王妃マリー・テレーズ展覧会ではまたルイ14世の家族の肖像画も紹介します。グアッシュによる「ルイ14世王妃マリー・テレーズ」(=写真)、「フランス王太子ルイの胸像」(アントワーヌ・コワズヴォー)。「モンテスパン公爵夫人と4人の子どもたち」(シャルル・ド・ラ・フォス)は寵姫の一族が公式に認められていたことを示しています。また、ルイ14世が認知した子供たちの肖像も出品されます。「マドモワゼル・ド・ブロワ」、「ヴェルマンドワ伯爵」、さらにモンテスパン夫人の娘でオルレアン公爵夫人「フランソワーズ=マリー・ド・ブルボン」の肖像などです。モンテスパン夫人は宮廷のファッションリーダーとして君臨しました。装いへの配慮や貴族社会を楽しむための、その洗練された宮廷趣味はその後もヴェルサイユを代表するものとされています。
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白と金を基調とした私的な居室―ルイ15世と4女アデライド王女の肖像画、工芸品
飾り枠付掛け時計ルイ15世のセクションは「ランスでのルイ15世の戴冠式」(ピエール=ドニ・マルタン)から始まります。この作品はまるで王が神に近い特別な存在になったかのような印象を与えます。フレドゥーの手による「王衣をまとったルイ15世」。彼は実際には王の儀式を避けるかのように、より簡素な生活スタイルを求めました。それは、白と金を基調としたロカイユ様式による王の私的な居室の内装によく現われています。この場所には宮廷画家ナティエの肖像画が似合います。中でも白眉はルイ15世の4女、アデライド王女の肖像画でしょう。展覧会ではまた、工芸品の分野でも、多様な出品作品を通して、精緻を極めた当時の水準を見ることができます。代表的な装飾品が出品されますが、なかでもルルートルの「飾り枠付掛け時計」(=写真)、トーマ・ジェルマンの「テリーヌ容れと飾り台」などは工芸芸術の傑作と言えます。
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マリー=アントワネットの華麗な部屋を再現
マリー=アントワネット展覧会はまさにハイライトと言えるルイ16世とマリー=アントワネットの時代へと移ります。若き王妃の美しさの魅力と優しさ、そして高貴さに溢れたヴィジェ=ルブランによる「フランス王妃マリー=アントワネット」。また、マリー=アントワネットの部屋を再現する会場構成によって王妃の東方趣味が明らかになります。ゴーティエ=ダゴティによる寝室でハープを弾くマリー=アントワネットを描いたグアッシュは観る者に音楽の調べとともに王妃の居室の中で繰り広げられていた輝くばかりの暮らしぶりを想起させ、ナデルマンによる「ハープ」、カナバスによる「旅行用文机」、華麗な彫刻が施された椅子などが花を添えます。また再現された部屋は新しいスタイルに溢れた王妃の暮らしの内側をも描き出します。
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マリー=アントワネットの希少な日本漆器のコレクションが里帰り
日本漆器コレクション今回初めて日本で公開される作品を含む日本の漆器の希少なコレクションは、マリー=アントワネットの小さく、細かな細工にまで手のこんだオブジェに対する趣味そのものです。色彩豊かなセーヴル焼の食器類は、国王直轄の工房で制作されたもっとも質の高い磁器です。またルイ16世が自らの居室を飾っていた、著名人をモデルとするビスキュイと呼ばれる素焼きの彫像も本展に出品され、来場者の目を楽しませてくれることでしょう。たとえば、パスカル、ラシーヌ、モリエールなどは日本の方々にも馴染み深い名前です。最後に、ベルヴェデーレ亭からトリアノンにかけてのイルミネーションを描いた作品はシャトレによるものですが、王妃の夜会で繰り広げられたヴェルサイユ最後の栄華を彷佛させるものです。

来場者は、ヴェルサイユの宮廷生活を活写する展示作品、綿密な考証のもとに再現された会場装飾、写真などにより、現在も脈々と生き続けるヴェルサイユとそこで展開された物語の世界を奥深くまで旅することができるでしょう。 
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主な出品作家
シャルル・ル・ブラン、ジャン=マルク・ナティエ、ジャン・コテル、エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン、フランソワ=トーマ・ジェルマン、ピエール・ミニャール、ユベール・ドゥルーエなど
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本展覧会コミッショナー
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