…セキュリティPCの課題と期待
…ワークスタイルの変化、コストメリット
…中小企業のIT活用のポイント
セキュリティPCの課題と期待
主査(森田正隆氏 明治学院大学)
今回のスピーチは、考え方によっては両極にあるように見えるが、見方によっては同じ軸で切り取れるものだと考えた。情報を見える、見えない、見せる、見せないをどうするのかが重要で、ある局面ではそれらが競争力を高めるポイントになったり、失敗につながったりするのではないだろうか。会場から意見やコメントを受け付けたい。
村上 輝康氏(野村総合研究所)
中島氏にうかがいたい。モバイルPCを使っているうち、営業担当者はどのくらいなのか。また、地下や場所によってつながらないなど、営業担当者からのクレームはないか。
中島氏
現在、稼働している2000台のうち7割がコンピュータ関係のSE。つながらないなどの状況については、事前に多くの問い合わせがきた。従来どおり暗号をかけたデータをモバイルPCで使ってもらう方法もとっている。
小向 太郎氏(情報通信総合研究所)
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小向 太郎氏 |
利用状況について、センター側に記録が残し、それを活用することは想定しているのか。
中島氏
フェーズ2の管理サーバー方式になれば、利用状況を捉えることはできるか、どのアプリケーションをどう使っているのか監視をする計画は今のところはない。
情報漏洩対策の面からいえば、データベースの監査ログをとり解析することは、2004年の下期から始めている。
内田 勝也氏(中央大学研究開発機構)
家庭で使っているパソコンを、自宅で仕事にも使っている人はいると思うが、それらはどうしているのか。
中島氏
自宅でのパソコン利用は、実際にかなりの数があり、データもあった。今回、書類も含めて、自宅のパソコン利用は全廃する方針にした。1年でできるか2年でかかるか、挑戦している状況だ。
Web会議についても性能が許す範囲で行っていく。IP電話もつける予定で、外から内線で電話するなど、コミュニケーションツールとして使えるようにしたい。
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| 高村 俊彦氏 |
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高村 俊彦氏(埼玉工業大学)
社員のプライベートな使い方もあるのではないか。たとえば出張先で、セキュリティPCを利用したい時はどうなのか。あるいは社外での勉強会など、区別が付きにくい場合はどう考えるのか。
中島氏
プライベートの定義は難しいが、現在は個人持ちのパソコンと会社のパソコンを使い分けている人は少ない。インターネット利用についても、よほど変なサイトなどでなければ、利用の制限はしていない。
ワークスタイルの変化、コストメリット
主査(森田氏)
働く人たちの働き方が変わるのではないか。新しいワークスタイルができるのはないかと期待するが、実際どうか。
中島氏
個人的には、カバンを持つのをやめることに、挑戦したいと思っている。ただし、狙いのひとつのペーパーレスの実現と言いたいが、カラープリンターが低価格になりカラーのA3判の資料がよく使われようになっている。結局、完全なペーパーレスにはならない。紙を持ち歩かないスタイルになるのは、10年くらいかかるのではないか。
内田氏
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内田 勝也氏 |
解像度が現在の倍になり、A3判が見える環境になれば、違ってくるのではないか。客先では、プロジェクターも必要になるだろう。そこで今後、新しいスタイルがでてくるのではないか。
深谷 良治氏(NTTレゾナント)
セキュリティと便利さは表裏一体だ。生産性がどう変わり、かけたコストとの効果を定量的にどう判断するのか。また、中小企業でもセキュリティPCは導入されるのか。
中島氏
顧客の利用者の数が数万人の場合は、トータルコストや青写真が描きやすい。しかし500人、1000人以下の企業では経費面で優位性があるかは厳しい。ASPサービスを利用するかどうかなど、コストメリットが出てくる可能性がある。
中小企業のIT活用のポイント
主査(森田)
ITを活用して、中小企業の競争力を向上させるというが、それに当てはまらない企業もあるのではないか。
上村氏
競争力を強めるために、ITを使うのであって、ITを使う必要がない企業に無理に導入する必要はない。ビジネスモデル、戦略上でITが必要ならば、活用して欲しいというのが狙い。はじめにITありきのビジネスモデルだけではない。戦略がしっかりしていないと活用しきれない。実際にCRMを必要としていないのに導入し、有効に活用できていない状況が続いている。
司会(坪田)
スピーチを聞き、とてつもない非常識がないと世の中には出られないこともあると感じた。
デルコンピュータのビジネスモデルも、最初は非常識と言われたものだ。今回の日立のチャレンジは非常に興味深い。予想していないメリットが出てくると、広がってくるのではないか。質問でも出たが、公私混同、ビジネスとプライベートのゆるやかな連帯が世の中で進んでいる中でこうしたシステムがどうなるのか、興味を持った。がんばってほしい。
上村氏のコメントの通りで、ITでお化粧するだけではダメで、経営本体の骨格がしっかりしていないとならない。IT活用成功の一般的な原則、特殊な事例など分析していきたい。
本日はありがとうございました。
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