
3月11日(月)の発言内容 |

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From : |
中野 潔 |
2002/3/11 00:27 |
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【266】払う気になるしくみ |
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また、「favorite」あたりに話を持っていってしまいます。お許しください。それから、同じ話の繰り返しになるところがありますが。
ハリウッド映画の有料オンライン配信を受けるとき、100円で払うか払わないかという程度なのですが、職場のお父さんやお母さんにとって、保育園に預けている子供の様子がCRTの隅の小さなウィンドウに映るとしたら、月に3000円や5000円払う気になるかもしれません。
小生は、携帯電話で話したり、メールしたり習慣がほとんどないのですが、はたからは、他愛もない話をするのに、月数万円払う人だっています。彼らにおいては、プロが演出、編集したコンテンツより、素人同士の(素朴な)コンテンツ交換に払うお金の方が多いわけです。「me contents」とか「my contents」と小生は、勝手に呼んでいます。
【265】工藤
超高速ブロードバンドの恩恵は、映画や音楽やゲーム以外でも、教育や福祉にも多大な貢献をすると思います。
「著作権の問題」から外れてしまいますけど、ネットワークで病院と家庭を結べば、在宅看護でも、大学病院のような高度な医療サービスを受けることが可能となるでしょう。医療器具の遠隔操作が可能となれば、入院や通院をする必要はなくなるかもしれません。
御指摘のあった、医療、福祉など、命と「favorite」とが重なったところは、確かに狙い目ですね。そうですね。「家族」というのは、当たり前ですが、狙い目ですね。ドコモのコマーシャルは、単身赴任のナマズ研究家を擁する家族を中心に据えています。
(ちなみに、半分CMのショートムービーが増えるだろうという予測を、2000年7月末のナップスター停止命令判決のときに書いています。先々日あたりにURLを載せたascii24の記事が、それです) |
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From : |
田中 辰雄 |
2002/3/11 02:39 |
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【267】収益の配分方法 |
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#校條さん、すでにbundlingのことをご指摘されていたんですね。失礼しました!
中野さんの心配する収益の配分問題について
【262】中野
そのときに問題になるのが、コンテンツクリエータへの分配の問題。
(中略)
月額定額の会員料金が、iモードに習って、月500円程度がせいぜいだとすると、視聴状況管理、分配の計算、コンテンツクリエータへの送金などをやっているコストがばかにならないような。
全部自動化するなら、それほどの管理コストは掛からないような気もするし、ばかにならないぐらい掛かりそうな気もするし・・・。
たしかにどのコンテンツがどれだけ利用されたかを、すべてモニターするのは大変です。しかし、業者(バンドルされたサービスを提供する業者です)が複数あれば、それほど精密に測定せずとも、市場競争で解決できるように思います。というのは業者が複数あれば、収益の配分方法についても競争が起こるからです。
音楽や記事をバンドルして提供する事業者が複数あったとします。彼らは、さまざまの方法でどのコンテンツに人気が集まっているかを調べようとするでしょう。そのとき、コンテンツの人気を調べる方法は、大雑把なモニターでもアンケート調査でもなんでもよい。しかし、採用した人気の測定方法が誤っていて、人気の無いコンテンツに高い料金を払っていれば、その業者は長期的には競争に敗れて消えていきます。この競争淘汰メカニズムが効いていれば、大雑把であってもある程度合理的なコンテンツ評価方法(収益配分方法)が生き残ります。少年ジャンプの「読者ハガキの人気投票で作家の待遇を決める」というのは、そうやって生き残った評価方法の例でしょう。
ただし、業者が複数存在せず、独占になると話は別です。ジャスラックは事実上独占に近いので、仮に人気とかけはなれた不合理なあるいは不効率な収益配分をしても、ジャスラック自体がつぶれるということがありません。その場合は、コンテンツクリエータ側は、コンテンツの利用状況をできるだけ厳格にモニターし、それに応じて配分してくれと言いたくなるでしょう。この要求は正当だと思います。
しかしこれは独占の場合です。業者が複数あればコンテンツクリエイターは業者を選ぶことができます。Aという音楽配信サービスと、Bという音楽配信サービスがあって、配信サービスBが人気のない音楽に高い配分をしていたとすれば、コンテンツクリエイターはしだいに配信サービスAに移っていき、Bは寂れてつぶれます。こうして不合理あるいは不効率な収益配分方法を、市場から退出させることができます。
大雑把な配分方法の例としては、音楽なら、ダウンロード回数のサンプル調査で決めるのが王道と思いますが、それ以外でもCD売上枚数をベースに決める、アーティストの人気投票で決める、最近発表した作品の数で決めるなどいろいろ考えられます。これらを適当に組みわせてクリエーターをランク付けしてやればよいのではないでしょうか。
厳密なダウンロード回数や視聴回数で配分して欲しいという要求が音楽産業で出るのは、CDの印税で収入が得られた時代になれているから、あるいはジャスラックという独占体を念頭におくからではないでしょうか。雑誌の原稿料や映画の出演料なども、本来は売上や観客動員数への貢献分で決まるべきものですが、実際はもっと大雑把な作家・俳優のランキングで決まっています。バンドリングした場合は、個々のサービスの貢献分はなかなか測れないので、本来はそういうランキングしてばっさり決める大雑把なやり方の方が自然だと思います。
#Jasracでモニターの日に演歌のリクエストが増えるというのは笑ってしまいました。 |
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唐澤 豊 |
2002/3/11 12:33 |
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【268】ネット配信ビジネス普及への方策 |
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【267】田中 たしかにどのコンテンツがどれだけ利用されたかを、すべてモニターするのは大変です。しかし、業者(バンドルされたサービスを提供する業者です)が複数あれば、それほど精密に測定せずとも、市場競争で解決できるように思います。というのは業者が複数あれば、収益の配分方法についても競争が起こるからです。
皆さんの一連の議論を興味深く読ませて頂きましたが、パネルディスカッションに出られたレコード協会の富塚会長を説得するのは、まだ難しいような気がします。
皆さんがご提案されている方法は、私も報告でちょっと書いたと思いますが、サンプリング方式だと思います。現在、JASRACが取っている配分方法でも正確ではない訳で、それと大して変わりはないと言えると思うのですが、多分納得しないでしょう。それが私が会場で受けた印象です。背景には、CDの売上が減っている、その原因は、東南アジアなどでの大量の違法コピー版の流通とネットでの流通と捉えている、と感じました。
結局、音楽家、音楽出版業界、レコード業界の人達をどうやってネットでの音楽配信事業に踏み出させることができるか?ということが今の問題だと思います。彼等はネットビジネスがインセンティブとは思っていない訳で、こうすれば今迄以上に儲かる、という提案ができないと、彼等は積極的に参入しないだろうと思います。また、音楽以外のものを売って間接的に収入を得るということは、論外ということになりそうな気がします。音楽家は自分の作品がどれだけ売れたかで、自分の伝えたいメッセージがリスナーに支持されたかどうかを測っているのだ、といった意味のことを富塚会長は何度か言っていたように思います。そういう考えの人達に対して、バンドリング商売などの提案は支持されないように思います。音楽家の気持ちを愚弄するのか?と言われそうな気がするのです。
さて、ネット配信ビジネスを普及させるための選択肢は2つあると思います。
1.既存音楽家のインセンティブになるようなビジネスモデルを考えて提案する。
2.既存音楽家の作品を当面の目標にしないで、新人やインディーズを育てつつネットビジネスを始める。それでうまく行けば後から既存音楽家も参入するだろうと期待する。
一見2が良さそうですが、実はこれが難しそうです。というのは、音楽業界も将来金の卵になりそうな新人発掘は、必死になってやっているわけです。インディーズにも目を付けているわけで、良さそうな新人は結局既に囲い込まれているか、後から来て、メジャーデビューの可能性を示唆すれば、既存業界に引っ張られてしまうわけです。実際にここに目を付けて、権利を証券化するビジネスを始めたライツバンクというベンチャーがあるのですが、殆ど既存企業の手が付いているので、新人はなかなか難しいとのことです。商売になりそうなのは、往年のスターで、相当数の自作曲を持っている場合、それらの権利を証券化することだそうです。ただこれもネットビジネスになるわけではないようです。
1については、韓国のリー社長は、シングル・ソースをマルチ・ユースに利用するのがキーと言っていましたが、それを考え、音楽業界に提案することしかないのではと思いますが、如何でしょう? |
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